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岡田将生 映画「聖地X」公開記念舞台挨拶 !
同作は、前川知大が主宰するイキウメの人気舞台「聖地X」の映画化。「恐怖の村」シリーズ『犬鳴村』、『樹海村』で驚異の大ヒットを叩き出し『牛首村』の公開を控えるプロデュースチームと、『22年目の告白−私が殺人犯です−』『見えない目撃者』等を手掛けた制作プロダクションROBOTが手を組み、韓国映画『犯罪都市』『悪人伝』のB.A.エンタテインメントをむかえた日韓融合チームでオール韓国ロケを敢行した。
小説家志望の輝夫(岡田)は、父親が遺した別荘のある韓国に渡り、悠々自適の引きこもりライフを満喫中。そこへ結婚生活に愛想をつかした妹の要(川口春奈)が転がり込んでくる。
しかし、韓国の商店街で日本に残してきた夫の滋(薬丸翔)を見かける要。その後を追ってたどり着いたのは、巨大な木と不気味な井戸を擁する和食店。無人のはずの店内から姿を現したのは、パスポートはおろか着の身着のまま、記憶さえもあやふやな滋だった。
輝夫と要は別荘で滋を捉えるが、東京にいる上司の星野(真木よう子)に連絡すると、滋はいつも通り会社に出勤しているという。では輝夫と要が捕まえた滋のような男は一体誰なのか?
さらに妻の京子(山田真歩)が謎の記憶喪失に襲われた和食店の店長・忠(渋川清彦)は、「この店やっぱり呪われているかもしれません」と言い出す始末。日本人オーナー江口(緒形直人)いわく、店の建っている土地では、過去にも同じように奇妙な事件があったことがわかってくる。
負の連鎖を断ち切るため、強力なムーダン(祈祷師)がお祓いを試みるも、封印された“気”の前には太刀打ちできない。この地に宿るのは神か、それとも悪魔か?
彼らはここで繰り返されてきた数々の惨劇から逃れ、増幅し続ける呪いから解放されることはできるのか!?
上映後に行われた舞台挨拶にて岡田は、「朝からこの映画を選んでいただき、本当にありがとうございます。撮影は2年近く前で、やっと公開されることが嬉しく、感慨深いです。本日はよろしくお願いします。」と挨拶。
自身の役について、「ポンコツのお兄ちゃんで、自分でも分かっていて演じていたものの、兄妹が成長していくお話でもあるなと思いました。完成したものを見ると輝夫のこのキャラクターだから成立している部分がたくさんあって、そのバランスが面白かったです。」と話すと、ストーリーの途中で輝夫が現状起こっていることを解説するシーンについて問われ、「スイッチを入れることは意識していて、それは入江悠監督とお話しをしながらやっていきました。映画自体、そして起きている出来事に対してものめり込むような感じを意識しました。今回セリフが多くて、ダラダラ喋るより、テンポよく言ったほうが楽しいだろうなということも意識しました。」と話した。
プールのシーンの話題となり、「思った以上に韓国は寒くて、服も買い足したくらいでした。今回の映画では“水”がキーになっています。本当は入りたくなくて(笑)、飛び込まないといけないシーンでは薬丸くんと震えながら入りました。でもそれもいい思い出になっています。基本的に役者さんは作品のためにという気持ちが常にありますので。」と明かした。
また、終盤でのアクションシーンについて、「韓国のアクションチームの方々が、こういう感じで撮りたいというのを提示してくださって、それに対して一生懸命ついていく感じでした。熱量があって高みを目指したくなるチーム。薬丸くんと一緒に合わせながら撮影をしていきました。」と振り返った。
その後、作品にちなみ、パワースポットのような場所や気になるところは?という質問があがり、思い浮かばず一度回答をパスした岡田。再度答える順番が回ってきて、「難しいですね。最近気になるのは…近所のスーパーに行ったら長ネギが18円で売っていて、安すぎて怖くて取れませんでした(笑)。本当は18円で買えたら嬉しいんだけど、50円くらいのほうがいいかなと思ってすごく気になってしまいました。」と答えると会場が笑いに包まれた。
そして最後に、「先ほどは長ネギの話をしてしまい失礼しました。とても反省しています。今自分でもこの話をしたのがミステリーなんですが、この映画の根底にあるのは違和感で、それが面白いと思うんです。なんだこれ、なんだこの映画、と思っていただけた方が多いと思います。ジャンルを問わない作品になっていますので、「聖地X」をよろしくお願いします。本日はありがとうございました。」とメッセージを送った。
映画「聖地X」は、劇場・配信にて同時公開中。
ぜひご覧ください!
(敬称略)