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竹内結子 映画「長いお別れ」公開記念舞台挨拶!
原作は、「小さいおうち」で第143回直木賞を受賞した、中島京子さんの同名小説「長いお別れ」。 認知症を患い記憶や言葉を失っていく自身の父親と暮らした日々の実験をもとに、ただつらいだけの日常を描くのではなく、笑いも交えたあたたかく切ない筆致で綴られており、 第10回中央公論文芸賞、第5回日本医療小説大賞を受賞した。
その映画化となる同作の監督・脚本を務めたのは、『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太さん。父の発症により自分自身の人生と向き合う事になる家族の7年間を、あたたかな眼差しをもって優しさとユーモアたっぷりに描き、さらに刻々と変化する時代に変わることのない大切なものを問う、希望に満ちた作品が誕生した。
父、東昇平の70歳の誕生日会。久しぶりに集まった娘たちに告げられたのは、厳格な父が認知症になったという事実だった―。
日に日に記憶を失っていく昇平の様子に戸惑いながらも向き合うことで、自分自身を見つめ直していく家族たち。
そしてある日、家族の誰もが忘れかけていた“愛しい思い出”が昇平の中に今も息づいていることを知る・・・。
竹内は、東家の長女・麻里を演じている。
夫の転勤で息子とアメリカに移り住み、慣れない生活に戸惑っている、という役どころ。
舞台挨拶にて同作が、時代が変わっても変わらない家族の在り方を描いていることから、時代が変わっても変わらないで欲しいことは?という質問があがり、松原智恵子さんが映画への想い、次に答えた蒼井優さんは“本当はハンバーガーやアイスクリームのサイズが変わらないということだったりするんですけど”と話しつつ、松原さん同様、映画界への想いが熱く語られ、その後答える順番となった竹内は、ばつが悪い様子で、「次か…。私も正直、食べ物の大きさについて悩んでいました(笑)。でも、胸に手を当てて考えると、私の手が大きくなっただけなのではないかと。大好きな肉まんやアイスが“こんな大きさだったっけ?”と確かに私も思います。」と話し会場を和ませる。さらに、「変わらないでいてほしいと思うことはこの作品の中にもあって、私のとても好きなシーンでもあるのですが、お父さんとお母さんの“●●”だったり、旦那さんとのやり取りの“××”だったり。いつまでも恋人であり、家族であり、親子であり…この作品にはそういったものが詰まっています。(上映前の舞台挨拶なので)すみません、ネタバレしないようにギリギリで話しています。あとは、健康的にいつまでもご飯やお酒を美味しく楽しめたら良いなと思います!」と話した。
また、これからご覧になる方に向けて、「この作品を観た後、ちょっと雨が降りそうだなと思った時に『あの人、傘持ったかな?』と考えて、家族って良いなと感じる瞬間が来ると思うんです。ご覧になった方が誰かの顔を思い出してくれたら、この作品がちゃんと届いて好きになってくれたってことだと思います。その瞬間を楽しみにしています。」と微笑んだ。
この日の舞台挨拶では、昇平を演じられた山﨑努さんが欠席となり、山﨑さんからの手紙がMCにより代読された。手紙には“昇平さんと僕は同年齢。彼と共に暑いひと夏を過ごした。今、“ゆーっとするんだな”のシーンを思い出している。皆さんも時々、芙美のようにゆーっとしてください”と綴られており、それを受け竹内は、「お手紙にあったように、“ゆーっとする”はこの作品を観るとすごくしみじみと聞こえてきます。“ゆーっとする”という言葉の余韻を楽しみつつ、ゆっくりとご覧になってください。よろしくお願いいします。」とコメントした。
映画「長いお別れ」は絶賛公開中!
ぜひ劇場でご覧ください。