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美村里江 舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」制作発表記者会見
本作は1970年に発表された有吉佐和子さん著の短編小説「亀遊の死」をもとに、1972年に作者自身によって戯曲化。開港間もない横浜を舞台に、1人の遊女の死をめぐり嘘と真実が交錯する模様が、個性的な登場人物と共に描かれる。主人公の芸者・お園を大竹しのぶさん、通訳として働く実直な青年・藤吉をHey! Say! JUMPの薮宏太さんが、遊郭「岩亀楼」の主人を風間杜夫さんが演じ、「岩亀楼」で働き、藤吉と恋仲の花魁・亀遊を美村が演じる。
会見にて美村は、「亀遊を演じる美村里江と申します。皆様、本日はお暑い中、誠にありがとうございます。演出の齋藤先生をはじめ、指導していただくお時間をたくさんいただいて、亀遊という一人の人物をつくっていく時間を大変贅沢に過ごしています。この作品はいままでご覧になったことがある方も、そうではない方もみんなが楽しめる要素がたくさんあります。ぜひよろしくお願いいたします。」とあいさつ。
続けて自身が演じる亀遊の役作りについて質問されると「台本を読んだ時からその切なさは十分に伝わってきましたが、実際に家で練習していると毎回涙が出てきてしまいました。素直に自分の気持ちと教えていただいたことをドッキングさせて、儚い亀遊を作れたらと思っています。」と回答。
また主演を務める大竹しのぶさんについて聞かれると、「大竹さんとは映像作品でこれまでに2回共演があるのですが、舞台でご一緒できるということが本当に嬉しいです。作中の亀遊がお園さんを慕う気持ちと、私が大竹さんを慕う気持ちがリンクして、嬉しくなってしまって稽古中ニコニコしてしまい、大竹さんにニコニコしすぎですか?とお聞きしたら、『いいです、いいです。まずは出てくるものを素直にやっていきましょう』と言っていただきました。」とコメント。
最後に稽古場の雰囲気について聞かれると「大竹さんが演じる粋なお園さんがすごくハマっていて面白く、風間さんが演じる商売人ならではの下品な笑い方が大好きで、私も一人のお客さんになっていつも笑っています。今回、齋藤先生をはじめ、教えてくださる先輩方がたくさんいらっしゃるので、出番がない幕もあるのですが、毎日行きたいと思うくらい稽古場が大好きです。」とコメントし、本作の魅力を語っていた。
舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」は、9月2日(土)より東京・新橋演舞場にて上演予定。
ぜひご期待ください。