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小宮山莉渚 映画「少女は卒業しない」初日舞台挨拶!
同作は、直木賞作家・朝井リョウの連作短編小説を映画化。
廃校が決まり、校舎の取り壊しを目前に控えたとある地方高校を舞台に、世界のすべてだった“学校”と“恋”にさよならを告げる4人の少女たちの卒業式までの2日間が描かれる。
小宮山は、主人公と共に卒業を迎える少女・神田杏子役を演じる。
上映後に行われた舞台挨拶にて小宮山は、自身は登壇者の中で唯一の現役高校生だが「自分に何ができるか? と考えたとき、現場の雰囲気を学校っぽくしようと考えました。役柄は軽音部の部長でしっかりしているんですけど、普段の私は学校でふざけたり、明るいキャラなので、しっかり者と自分の明るさの両方を出せたらいいなと思いながらも、その組み合わせが難しかったです」と現場での苦労を語った。
また、中川監督はキャストの個性に合わせ、接し方や演出を変えていたという。
小宮山については「純真を絵に描いたよう」と評し、思わず小宮山は「純真って何ですか(笑)?」と首をかしげる。中川監督は「小宮山さんは本当に現場を明るくしてくれました。演出どうこうというより、力をもらえてありがたかったです。昨日、リリースされた記事で、4人が人生の転機になった作品を挙げているんですけど、小宮山さんが挙げたのは『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(笑)。一生そのままでいてほしい!これからもそう言い続けてください」とお願いしていた。
改めて、「卒業式」の思い出を聞かれると小宮山は、高校の卒業式はこれからだが「中学の時はコロナ禍でちゃんとした式ができなかったんですが、映画でちゃんとした卒業式を経験して、クラスメイトと体育館で一緒にできたらと楽しみな気持ちがわいてきました」と笑顔を見せる。
そして、監督、キャストには完全サプライズで、原作者の朝井リョウからの手紙が届けられ、MCがこれを代読。映画の公開を祝うと共に「私は今作を観たあと、持参していた傘を会場に忘れたまま、車で来た道を徒歩で帰り始めてしまいました。小さな奇行を連発してしまうくらい、興奮していたのです」と語り、担当編集者と帰り道に本作について語り合ったことを明かし「素敵な映画というものは、観賞中はもちろん、劇場からの帰り道までも幸福な記憶にしてくれる」と称賛。そして4人の女優に出演のお礼を述べ「原作者のひそかの楽しみは、自分の作品に出てくださった方々を、その後、色んな場所で見つけること」と今後のさらなる飛躍への期待をしたため、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。
映画「少女は卒業しない」は、絶賛公開中。
ぜひ劇場でご覧ください!
【STORY】
今日、私はさよならする。世界のすべてだったこの“学校”と、“恋”と。
廃校が決まり、校舎の取り壊しを目前に控えたとある地方高校、“最後の卒業式”までの2日間。
別れの匂いに満ちた校舎で、世界のすべてだった“恋”にさよならを告げようとする4人の少女たち。
抗うことのできない別れを受け入れ、それぞれが秘めた想いを形にする。
ある少女は進路の違いで離れ離れになる彼氏に。
ある少女は中学から片思いの同級生に。
ある少女は密かに想いを寄せる先生に。
しかし、卒業生代表の答辞を担当するまなみは、どうしても伝えられない彼への“想い”を抱えていたー。