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森崎ウィン ワンマンライブ「MORISAKI WIN FIRST FLIGHT -Transit-」開催!
今回の公演は9月に恵比寿ガーデンホールで行われた「MORISAKI WIN FIRST FLIGHT」の追加公演。待ちに待ったCREW(ファンの総称)を、さらに磨きがかかった熱いステージで魅了した。
BGMが鳴りやむと、搭乗アナウンスが流れだした。まさに「FLIGHT」にふさわしい演出に、会場からは拍手が鳴り響く。Overtuneと共に舞台の幕に幾何学模様が描かれ、暗転したかと思うと、真っ赤な照明が舞台の奥から当たり、森崎のシルエットが映し出された。
圧巻の登場シーンにCREWが見とれている中、「パレード - PARADE」からライブがスタート。黒のレザーのジャケットとパンツにサングラス姿の森崎を白いスポットが照らし、コントラストを際立たせる。ステージの端から端へと歌いながら移動し、曲中ではダンスブレイクも。スタートから耳と目を楽しませてくれる。
身に着けていたサングラスを外すと、会場からこらえきれない声が漏れる。立て続けに「WonderLand」、「UNBROKEN WORLD」を披露し、しっとりと、かつパワフルに歌いあげていく。
MCでは「ご搭乗ありがとうございます!今夜楽しむ準備はできていますか!まだまだ僕についてこれますか!いっぱい手を叩いてくれますか!」と客席に向かって呼びかけ、力強い拍手が返ってくると、「その調子で最後までついてきてください」と満足げにほほ笑んだ。一瞬の静寂の後、心地よい歌声ながら、体の奥を震わせる「Blind Mind」へ。透明感のある高音を響かせ、歌声が客席を惹きつけてやまない。
続く「d.t.s.m」では、森崎がハットをかぶりダンスパフォーマンスを披露。笑顔を浮かべながら軽やかにステップを踏み、体を揺らしながら歌いあげた。
MCでは、「追加公演ということで、みなさんの想いがあって今日という日を迎えられました。CREWの皆さん、楽しんでますか!声は出せないんですけども、皆さんの拍手、全部心に届いてます。声が出せない分、手を叩いていただいて、手が腫れたら後ほど湿布をお配りします。……あんまりウケなかったですね(笑)」とお茶目な一面を見せながらも、改めてCREWへ感謝の気持ちを伝えた。
客席に座ってもらうよう促したあと、自身もギターを受けとり、椅子に腰かける。
それから「いま、時代の流れって猛スピードで過ぎていくような感覚になっていまして、今僕らの生きる時代っていうのは今までに類の見ない速さだと思うんですけど」と話し始める。
「時代の流れについていくのに疲れてしまったり、たまにちょっと一回リセットしたいな、現実を見たくないな、という瞬間が皆さんあると思います。僕自身もあって。そんな時に一番必要な場所って、ありのままの自分を受け入れてくれる場所。僕にとってまさにこの場所がそうで、音楽をやっているときだけは無我夢中に皆さんと会話出来て、この瞬間だけが頭の中がある意味、空っぽなんですよね。自分の未来は明るいんだな、と明るい方向へどんどん進んでいく気がしていて。皆さんにとってもこの場所が居心地が良くて、明日の糧になるような場所になればいいな、と思います」
そう言ってギターを手にドロップしたのは「Start it Over」。さらに、「Midnight」「JUST GO」と、次々に披露。そして、新曲「anymore」へ。メロウな雰囲気ながらも、後半にはスタンドからマイクを外し、力強く声量を増して歌い上げる。
森崎は「今の曲は『anymore』という新曲でした。皆さんの手元にお届けできるのは近い将来だと思います。楽しみにお待ちください」と伝え、CREWたちを喜ばせた。
いよいよライブも後半へ。
森崎は、「ナイトフライトも、いい朝日が差し込んできましたね」と笑顔を見せる。
「朝になったらやっばりこの曲じゃないですか?」と続いてドロップされたのは「Fly with me」。軽やかなステップを踏みながらCREWと一体になって踊り、会場を楽しませた。
会場のボルテージはそのままに、「Be Free」へ。森崎の「ジャンプ!」という声に応え、一緒に飛び跳ねるCREW。森崎も嬉しそうに、「最高だね!」と笑顔を弾けさせ、そんな森崎の姿に呼応しググッと会場内の温度とテンションが上がっていく。
会場の盛り上がりに、曲が終わってもジャンプが止まらない森崎。「楽しんでますか!最高のフライトになっております!今ちょっと気流の関係で揺れましたけども。あれ?気流のせい?みなさんのジャンプ?」と笑いを誘う。
「そろそろ着陸態勢に入りたいと思います」と、名残惜しそうな様子を見せながら次の曲に選んだのは、PRIZMAXに所属している頃から自身の生誕祭で歌っている「Shall we dance」。「一生、僕の腕の中で夢を見させますから」というメッセージと共に、優しく響く歌声で会場のCREWを包み込んだ。
「最後の曲になります!まだまだ盛り上がれますか!」との森崎の煽りでラストナンバーにドロップされたのは、「What U Wanna Do」。CREWたちも大きく手を振り、会場が一体となって本編を締めくくった。
間髪入れず、アンコールの手拍手が会場に響き渡る。
森崎がダッシュでステージへ戻ってくると、バッグバンドのメンバーを紹介。バンドメンバーとの仲睦まじい様子が伝わる和やかな雰囲気の中、「1.2.3」からアンコールがスタート。
ポップな曲調に楽し気に体を揺らしながら歌い上げると、続いてギターの宮野弦士が作曲、コーラスのSweepが作詞を担当した「Me, Myself and I」を披露した。
「今、僕らは本当に大切な人に簡単に会えない世の中になっている。僕ももちろん、家族も含めて、すぐに会いにいけないことだったりを考えてため息をつきたくなってしまうこともあるんですけど、そんなときに夜空をふと見上げたら星があって。この空を、向こう側にいる自分の大切な人も見上げているんだろうなと思うと、ちょっと安心できる瞬間が僕はあって。なので次の曲は皆さん大切な人を思い浮かべて、この空は繋がっているんだ、という思いを込めて歌わせていただきます」とライブの締めくくりとなる「Love in the Stars -星が巡り合う夜に-」を届けた。
鳴りやまない拍手に森崎は驚いた表情を浮かべながら「マジですか?」と再びステージへ。「これってダブルアンコールですか?」と笑顔が溢れる森崎。「純粋に嬉しいです。ありがとうございます」感謝の気持ちを伝えた。何もやることが決まっていないと困りながらも、「何か歌ったほうがいいですよね? いや、お前歌手だろ、って!」と茶目っ気たっぷりに笑顔を見せる。
ダブルアンコールもらうことが夢だったという森崎は、「今ちょっとギター練習中なんですけど、この機会を使ってやらせてください」と切り出した。
「漢字2文字で書いたらすごく簡単で、平和って言葉があるんですけど。31歳になって、いろんなことが起きて、改めて平和の2文字の重みだったりとか、その捉え方が自分の中で変化してきていまして。そのときに改めてこの楽曲を聞いたときに、本当に人に必要なものってありのままの自分でいられる場所はもちろん、そういう場所には何が生まれているかって、愛なんですよね。
僕らの偉大なるアーティスト、マイケル・ジャクソンが遺してくれた、愛をテーマに。この楽曲を聞いているとなぜか自分も平和になるための第一歩を踏み出しているような気がして、僕自身にも愛という力があふれてくるような楽曲です。それを皆さんと一緒にシェアできたらな、と思います」と語り、「Heal the World」を弾き語りで贈る。
森崎の愛が込められている歌声はCREWたちの心にも染み渡り、会場中が息を殺して聞き入っていた。
最後に森崎は、「皆さんから今日はたくさんの愛をいただきました。本当にありがとうございます。これからも末永く森崎ウィンを、そしてこの場にいない新たなCREW、この場に来られなかったCREWの皆さんも含めて、愛というものでこの世界を平和に、皆さんと一緒にできたらいいな、と思います。本当に本日はありがとうございました」と、感謝の気持ちを伝え、大きく手を振りフライトを締めくくった。
【セットリスト】
01. パレード - PARADE
02. WonderLand
03. UNBROKEN WORLD
04. Blind Mind
05. d.s.t.m
06. Start it Over
07. Midnight
08. JUST GO
09. anymore
10. Fly with me
11. Be Free
12. Shall we dance
13. What U Wanna Do
14. 1.2.3
15. Me, Myself and I
16. Love in the Stars -星が巡り逢う夜に-
17. Heal the World