MOVIE
月川翔 監督作品『劇場版 そして、生きる』公開初日舞台挨拶!
同作は、人間ドラマの名手・岡田惠和氏が紡ぐ究極のオリジナルヒューマンラブストーリーで、東北と東京を舞台に、過酷な運命を生きた2人の男女・瞳子と清隆、そして彼らと巡り合わせた人々の人生を描いた珠玉の感動作。
8/4(日)よりWOWOWプライムにて放送された『連続ドラマW そして、生きる』(全6話)を2時間の劇場版として再編集し、放送されなかった未公開シーンも盛り込み新たな作品として上映される。
上映後に行われた舞台挨拶にて月川は、「この作品に出会ってくださってありがとうございます。この映画はテレビドラマを再編集したもので、初めてご覧いただく方に向けてまずは編集をと思って作りました。もちろんテレビドラマを観ていただいた方にも、大きいスクリーンとこの劇場空間で俳優たちの息遣いや表情など繊細な表現を感じ取っていただけたらと思っていたので、今日こうして初日を迎えられたことがとても嬉しいです。」と挨拶。
全6話のドラマを2時間の劇場版に再編集するにあたってこだわった点について、「俳優たちのお芝居の間を削ってテンポアップするということはまずやめようと思いました。彼らの人生の断片を切り取って見せれば、これは全部こういうことになったに違いないと想像できるような、そういった豊かな造りにしていきたいと思い、編集をしていきました。撮影している段階からこれはすごいものが撮れているんじゃないかという感覚がありまして、その撮れたものの大半をそぎ落としていく作業だったので苦しかったのですが、結果すごく贅沢で濃密な映画ができたなと思いましたし、自分で言うものでもないですが、自分たちの仕事を褒めたいと思える作品ができました。」と語った。
そして最後に、「最初は公開される劇場も十数館くらいと言われていたのですが、初日に29館まで拡がってきて、いまも拡がりつつありますが、いわゆる大作のようにたくさんの宣伝を打っている作品ではないので本当に皆さんの口コミにかかっている映画です。良いと思ったら広めていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。」とメッセージを送った。
『劇場版 そして、生きる』は、イオンシネマ板橋、ヒューマントラストシネマ渋谷 他 全国公開中。
ぜひ劇場でご覧ください。
【STORY】
3歳のときに交通事故で両親を亡くした生田瞳子(有村架純)は、盛岡で理髪店を営む伯父に引き取られる。天真爛漫に育った瞳子は時に地元のアイドルとして活躍することもあり、いつしか女優を志すようになっていた。そして、19歳になった瞳子は、東京で開催されるオーディションに挑もうとするが、その前日の2011年3月11日、東日本大震災が起きる。その年の秋―、瞳子はカフェで一緒に働いている韓国人のハン(知英)とともに、気仙沼のボランティア活動に参加する。瞳子はそこで学生ボランティア団体の運営メンバーである東京の大学生・清水清隆(坂口健太郎)と出会う。穏やかで整然と現場を取り仕切る清隆だったが、瞳子はなぜか彼の微笑みに違和感を覚える。清隆自身もまた過酷な運命を背負っていることを、瞳子は知る由もなかった。そして気仙沼で一緒の時間を過ごした瞳子と清隆は、いつしか互いに特別な感情を抱いていくー。
(敬称略)