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小室ゆら 映画「ホペイロの憂鬱」トークショー!
同作は、シリーズ化され熱狂的な人気を誇る井上尚登氏の同名小説の映画化で、普段日の目を見ないプロサッカーチームの裏方に焦点を当て、弱小チームの奮闘を描く、スポーツ・エンターテイメント。
不振が続くJ3サッカークラブ、ビックカイト相模原でホペイロ(ポルトガル語で用具係のこと)を務める坂上栄作は窮地に立たされていた。次の試合でチームがJ2に昇格できなかったら経費削減のため首にすると告げられたのだ。
そんな中、スポンサーの援助金が半分になったり、広報用のポスターが盗まれたり、敵のスパイが潜り込んでいることが判明したりと、次々と奇妙な出来事がふりかかる。
坂上はホペイロの仕事に追われる一方で、問題解決に奔走。そして、いよいよビックカイトはJ2昇格を決める試合に挑むことに―。果たして勝利を手にすることができるのか?坂上たちの運命は?
小室は、ビックカイト相模原の広報担当、新人助手の山岸奈々子を演じている。
上映後に行なわれたトークイベントで、「本日は雪が降るなか、お越しいただきましてありがとうございます。撮影は今から1年前の2月で、今日のようにとても寒かった記憶があります。」とコメント。
加治屋監督が“唯一、撮影してカットしたシーンがあって、それがゆらちゃんのシーン。ねばって撮ったが、ねばりすぎると良くないなと。でもすごく悩んだシーンで、申しわけないなと思った”と話すと、「奈々子が父親との関係に思い悩んで泣いているところに坂上さんが来て甘える、というシーンでした。撮影前にシーンについて監督とお話しをしたり、撮影をしている時も“もっとこうしたほうが”とアイディアを出しながら気持ちを作って撮影したのですが、後日カットしたと聞きました(笑)。」と当時を振り返った。
加治屋監督作品の出演は映画「少年モン、本当の名前は知らない」(2015年)以来、2作目。加治屋監督から“奈々子役は最初からゆらちゃんと決めていた”と言われ、「嬉しいです。でも、奈々子のような家庭に事情があるキャラクターを演じるのは難しくて、実は家で母親とセリフ練習をしたんです。大変でしたけど充実していたというか、やりきることができたと思います。」と笑顔を見せた。
さらに、喫茶店で坂上栄作、先輩の鬼塚撫子、森陽介選手そして奈々子が喫茶店で一堂に会するシーンについて、「クランクインして初めてのシーンが、坂上役の白石隼也さん、撫子役の水川あさみさん、そして森選手役の郭智博といった錚々たる方々との共演。控室にいる時点ですごく緊張していて、水川さんが入られた時になぜか2回席を立ってしまいました(笑)。劇中では奈々子が急に態度が悪くなって途中で帰ってしまうのですが、その時に先輩の鬼塚さんが座っている前を通って出ていくんです。その行動は奈々子の過去や境遇が関係してそうなってしまうのですが、普通に考えてすごく失礼な態度ですよね。心の中で“すみません!”と言いながら演じていました。」と語った。
その後、加治屋監督ならではのキャラクター作りに触れ、「台本の読み合わせが事前にあって、その時に、監督とキャラクターについてもお話をしたのですが、監督は1人1人のキャラクターについて細かく書いた紙を用意していて、各キャストに渡してくださったんです。私であれば山岸奈々子がどんな人物なのかや奈々子が持っている秘密が書かれていて、その紙は絶対に他の共演者に見せてはいけない。その他にも、思っていることを親身に聞いてくださったり、本当に素敵な監督だと思います。」と絶賛した。
映画「ホペイロの憂鬱」は角川シネマ新宿ほか全国順次公開中。
ぜひ劇場でご覧ください。