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志保 映画「狂い華」トークイベント!
同作は、気鋭の映画監督・湯浅典子、井上博貴、戸田彬弘によるオムニバス映画。映画際での受賞歴、国内外でも評価の高い3名が、未知のホラーサスペンスというジャンルに意欲的に取り組み、3者3様の全く異なったコンセプトにサスペンス要素を加え、観るものを狂気に誘い込む作品を生み出した。
志保は、現実か演技か―。レンズの先から迫る恐怖を描いた、戸田彬弘監督の【ワルツ】に出演。
とある撮影隊がモキュメンタリー映画の撮影で、用意された山奥の廃屋にやってきた。
監督の狙いのため脚本は誰にも渡されておらず、「先ず最初に悲劇がおこる」という監督の言葉以外何も分からない。メイキング担当の陽子は常にカメラを回し、監督や役者の動向、インタビューを重ねていた。
気がつくとカメラマンがいなくなり、みんなはそれが悲劇と考えたが、事情を知っている監督は、予定外のことがおきていることに焦り出す。
そんななか、さらなる悲劇が……。
志保は撮影隊の一人、田中亜希を演じている。
トークイベントには【ワルツ】に出演した小川あんさん、木下卓也さん、志保、そして戸田彬弘監督が登壇。
よりリアリティのある映像にするため、台本はには、箇条書きで流れとポイントとなるセリフが書いてあるのみ。撮影について志保は、「台本は1回見ただけで覚えないでと言われました。“次はこういうシーンです”と言われ立ち位置だけ指定されて、役をふんでいたら何をしていても自由というか、話の方向性はあるけれどそこからどう膨らませるかは自分次第。私自身の役としては小生意気に見えるにはどうしたらいいんだろうかとか、(大石健二役の)武田航平さんとお話しをしたり、助けていただきながら役を作っていきました。」と振り返った。
出演者そして撮影スタッフも若い方々が多かったらしく、「撮影クルーの女性の中で一番年上が私と同じ位の年齢。若い人たちは昼間に燃焼するようで、撮影から帰ったら女性は私以外全員すぐに寝てしまうんです(笑)。大人チームで40分位離れたコンビニに“星がキレイだね”なんて言いながら買い物に行ったり、とても楽しかったです。」とエピソードを語った。
武田さんとのラストシーンについて戸田監督に、“台本もリハーサルもなかったのに、なんであんなに上手く掛け合いができたの?”と質問され、「なんででしょう。撮影が1月でしかも年始だったのですが、前の日にみんなで一緒にご飯を食べていたら、テレビでまぐろの漁師の特集をやっていたんです。テレビに出ていた人のものまねをやって盛り上がったりして、その間が活かされたんだと思います(笑)。」と答えた。
この日のトークイベントは上映後に行なわれたこともあり、来場者からの質問を受ける時間も設けられ、“陽が当たって明るい場面なのに不気味だったりして、気持ち悪くていい感じでした”“どこまでが現実で作り物なのかが分からない。新しいホラーだと思った。”といった感想もあり、志保は、「そういった感想を持っていただけて嬉しい。」と笑顔を見せていた。
映画「狂い華」は、新宿シネマカリテにて公開中。
ぜひ劇場でご覧ください!
(敬称略)