「10周年記念作品からご縁をつなげていただいて今回の作品にも出演させていただき、本当に嬉しい限りです。吉沢亮さんも二役されていますが、私も二役したんだって自慢できるので(笑)、ありがたく思っています」
「羌瘣に自分の夢を語るシーンがあるのですが、私も彼女にいろいろ経験させてあげたいと思いました。でも、羌象は外の世界に出たいと言いながら、本当は妹に見せてあげたいと思っているんですよね。だから、まずは自分が見ておかないという気持ちだったと思います。そういう女性だと思いました。私にも姉がいるんですけど、私たち姉妹もとても仲が良くて、ふたりの関係性に共感できました。私が家族の中で誰よりも幸せになってほしいと思っているのが姉なので、映画の中のふたりにすごく入り込めました」
「清野さんはとても人懐っこい人柄の方なんです。私は撮影期間が短かったので、長い時間お話をしたわけではないんですけど、羌瘣への愛着というか、この子が妹なんだなって思えました。清野さんのほうが年上なんですけど、清野さんは無邪気な可愛らしい方なので、姉のような気持ちでお芝居できました」
「撮影のスケジュール上、羌象がいなくなった後の撮影から始まって、私とのシーンは後半の撮影だったんです。羌象を思って泣くシーンを先に撮影されていたんですけど、私とのシーンが終わった後、清野さんから私の笑顔を観た後にそのシーンの撮影をしたかったって言っていただいたんです。この笑顔でよかったのかなって思っていたので、とてもうれしかったです。羌象の笑顔にかかっているとプロデューサーさんたちからも言われていたので(笑)、ほっとしました」
「どこの世界でも共通すると思いますが、歴史は受け継がれながら、変わらない部分もあって、長い長い歴史の中、妹を守る姉の姿もずっとあるものだと思いました。また、競争の世界で、誰かが勝ち取るには誰かが下に行かないといけない。現代にも通じる部分があって、そういった意味でも主題歌のタイトルでもある「生きろ」というメッセージに現れていると感じています」
「壮大で、役者さんの意気込みがすごく込められていると思います。アクション監督の下村さんを始めアクションチームのみなさんがプロフェッショナルで、お芝居ありきのアクションだと教えてくださいます。怪我をしない前提がある中、お芝居とはいえ身を削る覚悟で臨まれていることがひしひしと伝わってきていたので、私もその中のひとりとして心情をしっかりと演じ切りたいと思いました。羌象が戦場に出るシーンはないですが、戦いというものは経験していると思うので、戦国の世の中で生きたひとりの女性として存在することが大事だと強く思っていました。実際、その時代を生きてきた人たちがいるんですもんね。私たち演じる側は、その人たちの努力には追いつかないまでも、演者として見てもらうからには、その人たちにも納得してもらえるような作品を届けることが一番の恩返しになると思います」
「1作目も素晴らしい作品でしたけど、2作目も本当に面白くて夢中になりました。キャラクターみんなが成長していて、ドラマ性が更に高まったと思いました。仲間と出会って成長していく中、仲間たちにも悲しい過去があり、葛藤を抱えている。今だからこそ伝えられるメッセージ性というものを感じました。信を演じる山﨑賢人さんの顔つきもどんどん変わっていって、戦場に出るとこんなにも精悍になるんだなって、物語の中にすっと入れました。役者さんたちの熱量が素晴らしいです。そして俳優部だけではなく、ほかの部のスタッフさん方も素晴らしくて。羌象の髪飾りにもこだわってくださって、いろいろなタイプのサンプルを用意してくださったんです。ひとつひとつの小道具もそうですし、各部のプロフェッショナルの方々が、寝る間も惜しんでいろんなことを考えてくださいました。監督を筆頭にすべての方々が熱い思いで作品に取り組んでいらっしゃって、それが映像に誠実に表れていたのかなと思います」
「三谷さんとの出会いから始まり、今回の「鎌倉殿の13人」に声をかけていただきました。スケジュールが合わなかったらこの役自体なくしていたということをお聞きし、トウは私のために作ってくださったキャラクターなんだろうなと嬉しく思いました。このキャラクターが最後どうなるかは知らず、自分でもこの生き方であっているんだろうかって悩みながら模索しながら臨んでいます。私が台本をもらっていないということは、他の方も同じで、みんなが一緒になって悩んで作っています。きっと三谷さんもどう終わらせようとか、今悩んでいらっしゃると思うので、私の芝居を見たときにこうしようかって思ってもらえたら、大成功ですよね。また、私は今25歳で甘えてはいけない年かもしれませんが、演じるトウは18歳という設定なので存分に甘えさせてもらおうと思います(笑)。大河ドラマの経験がないので、よろしくお願いしますって。共演のみなさんがすごい方々なので、皆さんからたくさんのことを吸収したいです」
「初めてなので普段がどんな雰囲気かはわからないんですけど、私は一度三谷さんの作品に出演させてもらっていて、そこで感じた現場のとても温かな雰囲気を今回のクランクインでも感じました。また、私がこの作品に入ってからすぐ大河ドラマの撮影が始まって1年経った記念の日を迎えたんですけど、1年経ってもみんなが心をひとつにして良い作品を作りたいと目指している姿は、途中参加の私も受け継いでいかないといけないと強く感じました。ですけど、どんっと構えているみなさんがいますし、三谷さんも考えずまずは楽しんでっておっしゃってくださったので、とにかく初めての大河を楽しもうって思っています」
「アクションは存分にさせてもらいます!(笑)。脚本を読ませていただいて、その人のために役を書いてくださっていることが伝わってきて、誰かが駄目だったから次この人というのではなく、この人が駄目だったらこの役はなしにしようっていうくらいの覚悟で書いてくださっているので、私たちも同じ覚悟で向き合わないといけないと思っています。この台本を書くために三谷さんは膨大な時間をかけていて大きな愛をこめてくださっていると思うので、ありがたく受け取って、お返しできたらいいなと思っています」
「今年は印象的な役を与えていただくことが続いています。どちらも何かしら抱えている女の子で、私が伝えていかないといけないものが運命的にこうやって2022年に来たのかなって思ったりもして。今とても楽しんでいますし、これからも成長できるように頑張りたいです」
Writing:杉嶋未来
MOVIE
公開中
TV
pagetop
page top