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現在MBSドラマ特区ほかで絶賛放送中の連続ドラマ「教祖のムスメ」に出演している豊嶋花。謎多き美人転校生の登場で巻き起こる、波乱万丈な学園サイコサスペンスだ。先の読めないスリリングなドラマの舞台裏を、豊嶋に語ってもらった。

謎多き桐谷沙羅の言動に惑わされずに、最終話まで楽しんでご覧いただけたら嬉しいです

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―― 豊嶋演じる女子高生の湯田いちかは、突如転校してきたミステリアスな美しい女子高生・桐谷沙羅に、自殺寸前だったところを救われる。それ以来、いちかは沙羅に心酔していくが、同じく沙羅に惹かれる双子の兄・一真とともに、学校の内外を舞台に次々と発生する不可解な事件に巻き込まれていく――。まずは、台本を読んだときの感想から聞いてみた。

「最初にいただいた企画書にはあらすじだけで結末が書いていなかったのですが、お話を聞いて『この作品は絶対やりたい!』と思っていたら、物語の重要な鍵を握る湯田いちか役をやらせていただけることになって。台本をめくるたびに、ハラハラドキドキしていました」

―― 桐谷沙羅役の茅島みずきと、双子の兄・一真役の藤原大祐の印象についてはこう語る。

「お二人とも『初めまして』でしたが、茅島さんは普段は明るくて、私にとっても憧れの存在なんですが、沙羅になった瞬間、思わず圧倒されてしまうほどの迫力でした。いちかが心酔してしまうのも納得です。藤原さんはドラマの中では割と頼りない感じでしたけど、ご自身はアニキ肌で『頼れるお兄さん』といった感じでした」

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―― 11年前にある教団内部で起きた集団連続毒殺事件を背景としながら、いちかたちが通う高校を舞台に、「いじめ」「洗脳」「疑惑」…‥と、次々予想だにしない展開が待ち受ける。撮影は今年の4月から5月にかけて行われたといい、現役高校生でもある豊嶋は、ドラマの中の波乱万丈な学園生活と実生活とのギャップに戸惑っていた、と笑顔で明かす。

「ドラマのなかでは高校3年生の設定なんですが、実生活では中学を卒業したタイミングでこのドラマの撮影に入ったので、高校の入学式を挟んで新生活が始まったばかりでした。藤原さんから『花ちゃんのリアル高校生活がめっちゃ楽しそうでうらやましい!』と言われていたくらい、ドラマとは正反対の毎日でした」

―― これまでは「役に引きずられることはほとんどなかった」という豊嶋だが、今回の作品は「いつも通り」というわけにはいかなかったらしい。

「私は演じる時にすぐに切り替えられるタイプなんですが、今回はあまりにも大変なシーンが多すぎて、私生活でも役を引きずってしまうことが多かったです。いちかは第1話からして、先生と関係を持っていたり、いじめられたり、自殺未遂をしたり……と、とんでもない急展開の連続。第3話でもクラスメイトの飛び降りを目撃してしまいましたし、第4話以降もいちかの身には大変なことばかり起きてしまうので……(苦笑)」

―― 複雑な展開だが、撮影は順撮りではなかったため、「『あ! この場面ではまだあの事件の真相を知る前だった』みたいに、頭の中がごちゃごちゃになってしまった」と振り返る。

「沙羅に心酔しきって振り回されてしまういちかは、その時々によって感情がまったく違うんです。友だちと一緒に楽しそうに笑っている瞬間もあれば、死にたいと思っているような時もあって。いちかを演じているときは本当に大変でしたけど、すべての撮影が終わった時は、いつも以上に達成感がありました」

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―― 水に浸した雑巾を頭の上で絞られたり、ハサミで髪を切られたり、屋上から飛び降りそうになったり……と、過酷な場面も登場したが、撮影の舞台裏はどうだったのだろうか。

「いじめられる役を演じたことはあったのですが、まさにいじめを受けている最中のシーンを撮るのは初めてでした。美優役を演じた小栗(有以)さん自身はもちろんすごく優しい方なのですが(笑)、現場に入るとすっかりその演技力に引き込まれてしまって、いくら頭ではお芝居だとわかっていても、精神的にかなり追い込まれました。地毛の下にエクステを付けてはいたんですけど、ハサミでジャキッと髪を切られるシーンはかなりドキドキしましたし、私は高いところが苦手なので、命綱をしっかりつけて学校の屋上の淵に立ったときも、ドローン撮影のカットがなかなか掛からず本当に怖かったです(笑)。ちなみにいちかが関係を持っていた生物教師・下山役の近藤公園さんとは、実際には授業中にアイコンタクトをするシーンと、デート中の写真を撮るシーンでしかご一緒していないのですが、いったいあの二人がどんなやりとりをしていたのかを想像すると、なんだかちょっと怖いですよね(笑)」

―― 妻を亡くし、いちかと一真を男手一つで育てる湯田家の父・正広を演じるのは萩原聖人。11年前の毒殺事件をスクープした週刊誌の編集長という役どころ。

「萩原聖人さんはとても素敵な方でした。湯田家では3人で食卓を囲むシーンが多いのですが、実際には全部まとめて撮ったので、ラーメン、シチュー、オムライス……と、次から次に料理を食べなければいけなくて(笑)。ドラマの中では平気な顔で食べていると思いますが、私と藤原さんは途中でお腹がいっぱいになって『ウー』って苦しくなっていたんです。よりによって最後がハンバーグだったんですけど、手作りだったんですよ。藤原さんと『お腹いっぱいだけど、これだけは絶対に食べたいよねー』と話していて。本番でハンバーグに箸を伸ばしたら、萩原さんから『若いね~』『こういう時は野菜にしておいたほうがいいんだよ』って笑われたんですが、『だって、ハンバーグが食べたいんですもん!』って、私と藤原さんは意気投合(笑)。それも思い出深いエピソードです。全部おいしかったです」

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―― 豊嶋にとってはかつてないほどチャレンジングな役で、印象深い作品になったという。

「精神的な面で言ったら、今まで演じてきたなかでも一番大変な役だったかもしれません。きっと後から振り返っても、『教祖のムスメ』は転機になるんじゃないかなと思います。ずっと感情の起伏が激しい役を演じてみたかったので、『ついに念願叶った!』と嬉しかったのですが、いざやってみると演じるたびに私自身の心拍数も一緒に上がってしまって、『これはもっと体力を付けないと!』と痛感させられました。いつか、沙羅や美優のような『うわぁ、怖い……』とか『うわぁ、ウザい』と思われる役にも挑戦してみたいです。私はどちらかというと、垂れ目で、丸顔で、童顔なので、そのイメージが覆せるくらいの強烈な役をやってみたいんですよね。意外と低い地声を生かして、役の幅を広げていきたいです」

―― では最後に、改めてドラマの見どころを!

「このドラマの最終回を予想できる人がいたら『本当にスゴイ!』と思ってしまうくらい、第5話以降も予測がつかない衝撃展開が待ち受けています。いったい何が真実で、何が嘘かもわからなくなっていくような、奇想天外なエピソードが盛り沢山なので、謎多き桐谷沙羅の言動に惑わされないように(笑)、ぜひ最終話まで楽しんでご覧いただけたら嬉しいです」


Writing:渡邊玲子

インフォメーション

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(C)「教祖のムスメ」製作委員会・MBS

TV

ドラマ特区『教祖のムスメ』

MBS:毎週木曜24:59~
テレビ神奈川:毎週木曜23:00~
チバテレ:毎週金曜23:00~
とちテレ:毎週木曜22:30~
テレ玉:毎週木曜23:30~
群馬テレビ:毎週木曜23:30~


突如転校してきたミステリアスで美しい女子高生をきっかけに、同級生の双子の兄妹や生徒たち、そしてその家族までもが、疑惑と混乱の渦へと知らず知らずのうちに巻き込まれていく、学園サイコサスペンス。 舞台はとある高校。ミステリアスで美しい主人公・桐谷沙羅(茅島みずき)が突如転校してきたことで物語が始まります。沙羅の登場で、学校の“闇”が暴かれ始め、いじめがなくなり、ある女子高生は絶望から救われるが…。沙羅の本当の狙いは、何なのか-。

【第5話あらすじ】
事故に遭い意識が戻らない、湯田いちか(豊嶋花)。湯田一真(藤原大祐)と父・正広(萩原聖人)は、ただ回復を祈るしかなかった。いちかの証言が事実であれば、桐谷沙羅(茅島みずき)こそが中野亜紀(莉子)を殺した犯人であり、すべての“狙い”は、教団の記事を書いた正広への復讐なのか…。いちかが言いかけた言葉は何だったのか―。一真が考え事をしていると、病室には、沙羅が現れる。
一方で、11年前の事件について問いただしても、頑なに語ろうとしない正広。しかし一真は正広の部屋で重要な資料を見つける。そこには、事件の目撃者である元信者・松尾昌平(山中崇)について書かれていて…。意を決し、松尾を訪ねる一真。そして、そこに待ち受けていたのは―?!
「誰かが信じたら、それはひとつの真実になる。そして真相は、ゆっくりと闇の中に消える。」信じられるのは、誰だ―…。


▼公式サイト
https://www.mbs.jp/kyouso_no_musume/



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