「台本を読んだだけで、たくさん笑えました。そういう作品は、私にとって初めてでした。台本から本当に面白くて。例えば、松さんの言い方、角田さんの言い方、岡田さんの言い方、松田さんの言い方すべて想像できるんですよね。制作の方に伺ったんですけど、坂元さんは役者に役を合わせてもらうのではなく、役者の方に役を合わせていく、寄せていくらしくて、確かに最初にいただいたオーディション用の台本と比べても、唄ちゃんの言い方が変わっていました。坂元さんが私のオーディション用の映像だったり、普段の言い方を見て、私のほうに唄ちゃんを合わせてくださったんだなって感じました。そのことにびっくりしましたが、役者として自分の素に近いお芝居ができてとても演じやすいですし、ありがたくて嬉しいことだなと思いました」
「唄ちゃんについては1話で『生まれた時から反抗期』というフレーズで説明されるんですけど、そう言いつつも、お母さんからちゃんと愛情を得て育てられているので、唄ちゃんも愛情を持っている子だと思います。これまで演じてきたどの役よりも限りなく自分に近いと感じています。私自身今、反抗期ですし(笑)。ちょっとお母さんをからかってみたり、そういうところは素の私自身にもあるので、わかるなぁと思います」
「3人の元夫たちについては、自分のお父さんになったことがある人たちだと言うより、見ていて面白い人たちという感覚です(笑)。第三者の目線というか、視聴者の皆さんと同じ感覚で、3人の元夫たちの面白おかしい言動を見て、笑っています」
「反抗期といえども、お母さんのことが大好きだし、お母さんってすごいと感じていることがわかる描写が出てきます。離婚に関しては、しないほうがいいとは思っているけれど、したことについていろいろ言ってくる人に嫌だな、他人の家庭に口出しされたくないなって思っています。だって、お母さんからは愛情いっぱいもらってすくすく育っているもんって」
「唄は医者を目指しているけど、とある事情で目指すのをやめます。その理由の詳細については、5話でわかるんですけど、そのシーンのやりとりがまた面白くて(笑)。台本を読んでいるだけでクスクスと笑えたので、ドラマを見てくださる皆さんもきっと笑ってくださると思います」
「確かにお芝居の難しさはどのシーンでも感じていて、お芝居として求められるハードルの高さを感じますが、ミスが許されないなんて雰囲気は一切なくて。先輩の皆さんもNGを出しても、それをみんなで笑い合えるそんな雰囲気の現場です。例えば、角田さんがNGを出した時は、岡田さんが「今、角田さんなんて言いました?」って感じでつっこんだりして(笑)。常に盛り上がっている現場なので、お芝居は難しいと言えば難しいんですけど、とにかく楽しいです」
「ムードメーカーは、岡田さんですね。岡田さんはよくみんなが盛り上がるネタを作ってくださっています。私は現場にいなかったんですけど、岡田さんがハリウッドザコシショウさんの面白メガネを持っていらしたときは、すごく盛り上がったみたいです(笑)。多分、岡田さんの自前だと思うんですけど(笑)、それをみんなでつけて遊んでいたみたいです。プロデューサーさんがその眼鏡のことを番組公式Twitterに載せていて、その翌日私がTwitterで見ましたよーって話をしていたら、岡田さんがそれを知らなくて、「え!? 載ってるの?」ってなっていました。そういう笑えるエピソードが毎日のように起こっています(笑)」
「松さんはどんなに長いセリフも失敗しなくて、すごいなって思います。それにすごく優しくて、私と同じ目線になっていつも話してくださったり、娘さんの話をしてくださったり、すごく素敵な方だと改めて思いました。市川実日子さんとのシーンもとても楽しいです。私と松さん2人の時よりも、松さんが市川さんと一緒にいるとちょっと童心に帰る感じで、幼くなるんです。普段からお二人はとても仲が良いらしくて、やりとりを見てるだけで微笑ましくて、松さんの新しい一面を見られる時間です。市川さんもとても素敵な方で、既に放送された話なんですけど、「利益度外視」って言うセリフがあって、段取りの時に私のイントネーションがちょっと違ったんですよね。そうしたら実日子さんが教えてくださって、本番までずっと私の耳元で正しいイントネーションを囁いてくださったんです。忘れられないエピソードの一つです」
「今まで楽しいと感じる現場は、同世代の子達と共演する現場が多かったんです。この現場は同世代の子が1人もいないけど、こんなに楽しいのは初めてです。同世代の子が出ない作品は、大体縮こまってしまうんですけど、この現場は自分の素を出せるのでリラックスしていられて、大好きな現場になりました」
「詳しくはお話しできないんですけど、ものすごく衝撃的かつ予想外の展開が次々と起こって、『え?!』って声を思わず出してしまうほど、皆さんびっくりされると思います。私自身、ハラハラドキドキしながら、一体どうなるんだろうっていう気持ちでいます」
「本当に面白いので同年代の子たちにも見てほしいと思っています。会話のテンポが速くて、それが癖になるというか、心地よく感じてもらえると思います。坂元さんの脚本も素晴らしく、お芝居的にもハードルが高いんですけど、私自身にとって、このスピード感でのお芝居の掛け合いはとても勉強になりますし、共演している役者さんたちも大先輩の素晴らしい方々で、日々刺激をいただいて勉強させてもらっています。最終話までに、お芝居の面でのハードルを飛び越えられたら、自分にとって大きな自信につながると思います」
「これから演じてみたいのは悪役ですね。意地悪な役、サイコパスの役、ミステリーで言うと犯人側など、一筋縄でいかない役を演じてみたいです。見ている人がイライラするくらいの役を演じられる役者さんは本当に上手だと思うので、私も見ている人の感情を思いっきり動かす役ができる女優になりたいと思っています」
Writing:杉嶋未来
TV
カンテレ・フジテレビ系にて毎週火曜夜9時より放送中!
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