「原作とは、少し沙希の性格が違うんです。映画では学級委員長をやるようなパワフルで元気な女の子で、最初は少し悩みました。でも、村上(正典)監督やプロデューサーさんから、春織ちゃんらしい沙希を演じてほしいと言っていただけてすごく気が楽になりました」
「沙希は友達思いのいい子だなって思いました。祐樹のことを好きだって気持ちがあるけど、祐樹の恋を応援できる沙希は強くもあります。自分だったらどうするんだろう…。私はちょっと引いてしまうかもしれません。好きな人がほかの女の子を好きな中、一緒にいるのは辛いなって」
「現場の空き時間はみんな一緒ですごく仲が良かったです。私は今までの作品の中でも大きな役だったので緊張していましたが、同じ事務所の山﨑さんやタカシくんが場を盛り上げてくれて、私も馴染むことができました。本当のクラスメイトのような和気あいあいとした現場でした。緊迫した雰囲気なんて一切なくて、みんなで一丸となって作ることができた作品です。みんなでごはんも食べましたね。寒い時期の撮影だったので、もつ煮込みとか、おいしいご飯がたくさん出たんです(笑)」
「雨の日に祐樹に傘を差し出し、想いをぶつけるシーンには苦戦しました。沙希はいつも元気で明るくて周りの人に悲しい顔を見せない子なんですけど、このシーンでは元気でいるのがちょっと辛かったですね。雨の中なので余計悲しくなってしまって。想像以上にショックでした。その後桐生くんに声をかけられて笑うんですけど、村上監督にもうちょっと笑顔を見せて、頑張って!って言われました。頑張って笑顔を作ったつもりでしたが、テンションをあげていくのが難しかったです」
「浴衣の中に何枚か着込み、カイロを貼りましたが、すごく寒かったです(笑)。素足で下駄を履いて、足元が冷えました。でも、みんなで気合いで乗り越えました。大変ではありましたが、完成作を見たらとてもきれいなシーンになっていて良かったです」
「祐樹が遅刻してきて、寝癖がぴょんと出ていて、沙希が寝癖を直すお世話係になるシーンです。幼なじみらしく、仲がいい二人の雰囲気が出せたのかなって。しゃべりながら、いろいろ動作するのが難しかったのですが、友達以上だけど恋人じゃないという空気が伝わってくる大好きなシーンです。あともう一つは、クライマックスです。スキマスイッチさんの「奏(かなで)」が流れはじめ、香織と祐樹のラブストーリーを思い切り堪能できます。二人のピュアなラブストリーにぐっとくると思います。登場人物それぞれがすれ違いながら、一生懸命に一途に生きている姿が見られて、今までにない感動的なラブストーリーだと思いました。年齢性別関係なく、感動できる作品だと思います」
「お話をいただいて、台本を読んだとき、こんなに素敵な役を私が演じるのかってビックリしたんです。これからますます女優としてお芝居を頑張っていきたいと思っているので、この作品は私にとって新たなスタートになると思います。これからもっと頑張っていこうと、気持ちの切り替えができて背中を押してくれた大切な作品です」
Writing:杉嶋未来
MOVIE
2017年2月18日(土)公開
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