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スポーツ名門校として知られる女子校の体育倉庫で1冊の交換日記が見つかることから始まる“密室サスペンス・コメディ”『体育教師たちの憂鬱』。 残念ながら、緊急事態宣言発令の表明を受け全公演中止となった本作への出演を予定していた小西はる、五島百花には稽古期間中にインタビューし、作品への想いを聞いていたので、今回は特別に公開いたします。
このインタビューの時に撮影したチェキのプレゼントもありますので、最後までご覧ください。

■小西はる「今回はすごく悔しいですが、いつか必ずこの作品をお届けできると信じて、お芝居を頑張ります。
稽古期間、毎日セリフが変わるコメディ部分も絶対に見ていただきたいです!
いつかを信じて、今はお家で過ごします!」

■五島百花「私も客席から観て一緒に大笑いしたいくらい面白い作品ですので、公演中止は残念です。カンパニーのみなさんと作り上げたこの作品を、いつか見ていただける機会があれば...と願っています!」

舞台『体育教師たちの憂鬱』インタビュー

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―― 舞台出演の多い小西だが、本作は1年ぶりの舞台出演となる。出演が決まった時の感想を聞いてみるとー。

小西はる「まず、とても嬉しかったです。事務所に入って初めて演技のお仕事をしたのが劇団「いとをかし」の舞台出演だったので、私にとって舞台はすごく特別なもので、“頑張ろう!”と思いました。舞台の出演が1年ぶりでちょっと間隔が空いてしまっているので緊張しています」

―― 五島は2月上旬まで舞台『キレイ-神様と待ち合わせした女-』に出演をしており、舞台作品が続いているが、同じく出演が決まった時の気持ちを聞いてみると。

五島百花「『キレイ』に出演している時から、また舞台に出演したいと思っていたので、出演が決まった時は嬉しかったです。『キレイ』とは違って、今回はストレートプレイで、普通の女子高生の役なので演じるのがすごく楽しみです」

―― 関西出身の小西と五島。演技レッスンを一緒に受けた経験もあり、お互いを知っていた二人。久しぶりの再会はどうだったのだろうか。

五島「演技レッスンの時は一緒にレッスンを受けている人数も多かったので、二人きりで話すこともなかったんです。今回はたくさん話すことができて嬉しいです」

小西「台本の名前を見て、知っている名前があったので、安心しました!」

五島「スチール撮影の時にちょっと話す時間があったので、私も“安心した”って伝えました」

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―― 小西が演じるのは周りに従ってしまう“空手部のキャプテン・用賀さつき”、五島が演じるのはすぐ泣く“バスケ部のキャプテン・駒沢リラ”。どのように役作りしているのだろうか。

小西「私は(2018年の)『体育教師たちの憂鬱』初演にも剣道部役で出演させていただきました。今回は空手部の用賀さつきを演じますが、どちらも武道でビシッとしている共通点があるんですけど、前に演じた剣道部がまだちょっと自分の中に残っていて、自分自身に近い役でもあったので、役の切り替えが結構難しかったりしました」

五島「駒沢リラの設定が他の生徒よりもアニメっぽいというか、リアルからちょっと離れている感じがして。さっきまで先生とワーッと盛りがっていたかと思ったら、急に泣き出したり、感情がコロコロ変わるので、そこは難しいと思って稽古では頑張っています。最初から役の細かい設定はなく、稽古を通して演じていく上で、演出家の金沢(知樹)さんが細かく演出してくださって役作りをしています」

小西「“ここはこうなんじゃない”っていう決めつけではなく、“こうした方がそれっぽく見えるんじゃない”と話し合いながら役を作っていく感じです。ワンシチュエーションなので、生徒みんなで話している時はゲラゲラ笑ったり先生の前では見せない顔を見せて、逆に先生の前にいるときは違う顔を見せるように意識しています。表情の切り替えが大事だと思っているのでそこを大事にして稽古に入りました」

五島「最初台本を読んだ時は先生にビクビクしているイメージだったので、おとなしい感じで演じていたんですけど、金沢さんに“ここはこうしてみたら?”とアドバイスをいただく中で、自分はビビリではないというのが徐々に稽古の中で発見していって。ビビリではなく先生を尊敬しているからこそ生まれるセリフだと気づいたので、全体的な演技としては最初と変わっていきました」

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―― 体育教官室で繰り広げられる“密室サスペンス・コメディ”で、会話が重要となるこの作品。全員が犯人ではないかという緊張感を持って作品が進んでいくが、演じていく上での難しさとは。

小西「演出家の金沢さんがふざけて言っているのか本気なのかわからないのですが、お客さんを寝かせないためにコメディ部分をぎっしり入れていると聞いた事があります。金沢さんの作品はどんな作品でもそうなんですけど。一秒も見逃せない、絶対飽きさせない舞台になっているので、会話劇の難しさはコメディに助けられてる感じがあります」

五島「私の中で舞台って、大きく動いて表現するイメージがあるんですが、今回は動きが少ないので、会話だけで演技をするのは少し難しいなと最初感じていました。“稽古の中で演じるより自分がどうするか考えて”と金沢さんによく言われるので、基本のセリフがある中で自分ならこの間で話すと思う間で話していったら、やりやすくなりました」

小西「稽古もたくさんしているので、この間もセリフ忘れてしまった役者さんがいたのですがみんなでフォローして、誰かのセリフが飛んでもみんなで助けあえるチームになっています」

―― 稽古を続けている中で、最初に持っていた作品のイメージと違う部分はあるのだろうか。

小西「思っているよりキャラが濃いですね(笑)。毎日セリフが変わるし、いろんなことが追加されて作品としての面白さもプラスされています。最初に台本を見た時よりはだいぶ立体的に作られていて、自分もお客さんとして客席で見たいなと思います」

五島「最初台本で見た時からすでに面白かったんですけど、みんなでやってみて立体になって、それに演出が加わって、私の中では今までに見たことがないくらい面白くて、本当に笑っちゃうんです。稽古中、芝居をしている最中でも笑っちゃうくらい面白くて、台本より100倍くらい素敵な作品になりました」

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―― “舞台は特別”と語る二人にとって、舞台の魅力とは。

小西「毎回違うというところですかね。映像だと編集されて作品になりますが、舞台は同じ内容でも全公演少しずつ違うところが楽しめるので、すごく好きです。やっぱり舞台は生もので、緊張感もお客さんに伝わるし、見てもらいやすい演劇なのかなと思います」

五島「演じている人を肉眼で見られるのもそうですし、発している言葉を直接聴けるのがすごくいいなと思います。映像では見られない間違えちゃったところをうまくアドリブでカバーできるが見られるのは舞台だけなので、そこも魅力かなと思います」

―― 空手部、バスケ部に所属している設定だが、学生時代は何部だったのだろうか。

小西「バスケを9年間、あとはボルダリングと水泳をやっていました。ボルダリングは本気でやるなら、選手になるか、辞めるかの2択だったので、2、3年でやめてしまいました」

五島「本当は帰宅部を希望していたのですが、絶対に部活動に入らなくてはいけない学校だったので、家庭部に入りました。家庭部では生け花や裁縫をやったり、料理を作りました。生け花のセンスが本当になくて、“先生できました”って見せたら、私の作品だった部分がないくらい変えられたことも(笑)。でも、顧問の先生が大好きだったので、3年間続けることができました」

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―― 最後に作品の見どころを聞いた。

小西「いっぱいあるんですけど、私的にワンシチュエーションがすごいポイントだと思っています。また、キャラもたっていて、話もどんどん展開していくので、作品としてとても見やすいと思います。今いろんなことが大変だと思いますが、それを忘れてしまうくらい楽しい舞台になっていると思うので、たくさんの方に楽しんでほしいと思います」

五島「はるも言う通り、一人一人のキャラクターがしっかりしていて全員個性的なので、話全体としても面白いんですけど、一人ずつを「なに考えてるんだろう、どういう人なんだろう」と注目して見てもらえると、より楽しんでいただけると思います」


インフォメーション

STAGE

『体育教師たちの憂鬱』


スポーツ名門校として全国に知られる女子高。ある日、体育倉庫で1冊の交換日記が見つかった。
そこには、教師と生徒の秘められた恋のやりとりが記されていた。
体育教官室に集められた教師と生徒たち。禁断の恋の犯人探しをするうちに、明らかになっていく事件、隠された過去。互いに疑心暗鬼になる中で、あぶり出されていくそれぞれの本音。
やがて、学校を覆ってきた奇妙な空気が正体を現し始める…

▼公式サイト
https://www.ktv.jp/event/taiiku/


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【応募締め切り】2020/5/11(月)12:00まで
詳しくは、下記へアクセス!!
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