清井咲希「このアルバム、大好きな曲はたくさんあるけど、私はやっぱりリード曲の『卒業ラブテイスティ』かなぁ。自分の声にも一番合ってる気がして。あと歌詞にストレートには書いてなくても「くるくるまわして」とか「愛してくれてありがとう」とか、誰からなん……ってなる(笑)。聴いた人によって捉え方が変わる曲だなって思うので、色々な人にそれぞれ切なくなったりしてほしいです。あと今までたこ虹のMVって明るく元気!みたいなのが多かったけど、初めてちょっとかわいい系のMVで。歯を見せた笑顔じゃない、女の子寄りの表情も見てもらいたい~。あとハートを作って右手の小指だけあげる、ラブダンスもマネしてほしいな」
春名真依「藤井隆さんに作っていただいた『ネンジルノ』もかわいくて好き。曲の感じはちょっと昭和チックなんだけど、ミステリアスな雰囲気もある。どこか叶わない恋をしてる女の子の強い思いというか。藤井隆さん自身が「この歌詞はこういうイメージで、こういう場所で、こういう色で……」と直接指導してくれはって、それを聞いてレコーディングに臨みました。だからたぶん一番メンバー同士のイメージが固まってる曲かなって。振付の会議にも藤井隆さん参加してくれたんですよ!」
根岸可蓮「そうなんですよ!」
春名「特に藤井さんがおっしゃっていたのは「歌詞にあるような振りをしないで欲しい」って。たとえば「人差し指」って歌詞があったら、普通人差し指を使った振りになると思うんだけど、それを一切なしで。どの場面でもずっと「ネンジテル」気持ちで、メンバーの表情やったり目線やったりオーラでパフォーマンスをする曲になっていて、そこが見どころかなって思います」
堀くるみ「私はMINMIさんにいただいた『Pa Pa Pa Party』っていう曲がお気に入りです。この曲は女の子がパジャマパーティーして、ガールズトークで盛り上がってるという内容ですが、なんていうんかな、女の子だけで集まってしゃべっていたら、かわいいコイバナだけじゃなくて、人の噂話だったりとかも出るじゃないですか。それをMINMIさんらしく、たこ虹らしく、かわいく、ゲスい感じじゃなくて(笑)。ついつい噂話に乗っちゃって、「それ妬みみたいや」でとか言いながらも。でもそれって女の子ならではだよな~って思うんですよ。お友達同士で遊ぶときのBGMにしてもらいたい」
清井「レゲエっていうのも初めてだよね」
春名「初めてといえば『虹色進化論』も今までにない曲やな」
堀「最初に聴いたとき、K-POPの違うグループの曲かなって思った(笑)。どう歌っていいのか……って。作曲してくれたJeff(Miyahara)さんが、普通にまっすぐ歌うんじゃなくて、アクセントをつけたり、歌い方にクセをつけたりとかをしてくださる方なので、結構私たちの引き出し増えたかなって思う。『輝け!おっサンシャイン!』も今までのたこ虹っぽい楽曲かなと思いきや、意外なところで意外なメンバーが歌ってたり」
清井「KEMURIの津田さん、バンドをやっている方なんで、音が分厚くてかっこいい~」
彩木咲良「私はフピラ! 『Whoop It Up!』っていう曲なんですけど、これは女の子が武装して、目の前の壁を蹴り破るっていう。その歌詞に「ティント」とか「ヒール」とか、女の子らしいフレーズがあるのがいいんですよ。女の子は強い、強くてかわいい」
堀「あとオシャレ!」
彩木「そう、オシャレなの。レコーディングのときめっちゃ褒められた、前山田さんに。「曲とぴったり」って」
春名「前山田さんはセカンドシングルからずっとついていてくださっている」
彩木「私たちのことめちゃめちゃ知ってくれてるからこその意外性というか、作ってもらえた曲、アルバムなんじゃないかなって」
春名「フピラでは、前山田さんにとにかく力強く歌えってディレクションされました。「このままだって」の部分をまいまい史上最強に歌えと(笑)。それで振り切り過ぎて、自分意識ないねん」
堀「まいまいには挑戦っていう感じやったよな」
彩木「私はまいとは逆で声が力強いので、『卒業ラブテイスティ』のふわっとした歌声がめちゃめちゃ苦戦した。鼻にかけて歌うというか。声が震えちゃって」
根岸「私は『レインボーロード~駆け出した靴~』。KiWiさんの曲で、聴いているだけでおとぎ話の世界に入ってしまう感じがする。最初から最後まで自分が冒険してるような」
清井「ほんと、こう振り返っても、どれ一つとして似た感じの曲がないし、それぞれのアーティストさんの色が本当に出てて、すごい……」
根岸「新しいステージ、挑戦かぁ。なんか考えてたけど思い出せない……」
堀「みんなでしゃべっているからその間に思い出し(笑)」
彩木「ここの二人(堀&清井)は今年高校卒業やしな」
堀「そう。お仕事する時間はもちろん、自由な時間も増えるかなって。うちのメンバーみんな楽器できるんですよ。卒業を機に私もちょっと挑戦したいなって思ってます。それがなんかの形で仕事に活かせればいいなって」
清井「最近ツアーでも“なにわンダーたこ虹バンド”っていう、バンドさんをバックにライブをしているので、いつかたこ虹バンドのみなさんと一緒に楽器使ってやれたらいいな~って」
春名「生バンドだと普通の音源よりも音程のピッチがズレるのが分かりやすいから、まずはそこ課題としてあって。まさに新しいステージやな」
根岸「……思い出した! 私ゲームがすごい好きなんですけど、ゲームのキャラクターの音声ってめちゃめちゃかわいいんです。私はそれに挑戦したいんだった!」
全員「おお!」
根岸「この前『ねこねこ日本史』(NHK)の声優をみんなでやらせてもらって、すごく楽しかったんですよ。アニメやゲームの声優、やってみたい!」
春名「私はアイディアを出すのがすごく好きだから、そういうのを活かしてライブのテーマを決めたり、グッズのデザインをしてみたい。うちのメンバーは個性がびっくりするくらい濃いので。そこをもっともっと引き出したい。知られざる一面を……」
全員「なんか怖いなぁ(笑)」
堀「うちらもいろんなライブを経験したり、いろんな人と共演させてもらったりして、少しは大人になったかな(笑)」
彩木「今年もフェスとか、違うジャンルの人たちと共演させてもらって、もっと成長したい。『ダブルレインボー』に参加してくださったアーティストさんとコラボとか最高……」
根岸「ほんまやなぁ……」
堀「ファーストアルバムのときと比べると、曲自体の意味とか世界観とか作った方の思いとか、そういうのを考えながら一曲一曲レコーディングしたりパフォーマンスしたり少しはできるようになったかなって思います」
春名「ファーストとセカンドの間にあった「なにわンダーランド」っていうライブが大きかったよな。自分たちにとっても次のステージに行くきっかけになった。今までのなにわンダーランドはどちらかというとストーリー仕立てだったけど、前回のなにわンダーランドは「世界観」だけを決めてそれに合わせたアイテムを使ったりとか、MCもほとんどなくて。あそこで「魅せるライブ」っていうのを追及できたなって思います。メンバーそれぞれが考えて、それが形になったライブだった」
堀「そのライブアルバムとライブDVDも出るのでよろしくお願いします」
清井「これがすぐ言えるようになったのも成長か(笑)」
堀「やっぱりクラブっぽさというか、この箱の中はどこにいっても楽しいっていうのを大事にしたライブにはしたいなって思っています。アルバムの曲もライブならではのアレンジとかできたらええよな~」
春名「アイドル好きの人以外にも楽しめるライブが私たちたこやきレインボーにはあると思うので、ちょっとでも興味を持った人がおったらぜひ来てほしいなって」
堀「『RAINBOW~私は私やねんから~』はかなり多くの人に聴いていただけて、友だちの反響もすごく多かったし。その輪をライブにもつなげたいなと思ってます!」
清井「クラブって音を楽しむ場所だと思うから、私たちもアルバムの曲を自分のものにして、みなさんに届けていけたらええよな」
堀「新しいけど、たこ虹らしさもあって。甘いもん食べてたら次しょっぱいもん食べたくなるっていう感情にもお応えできます!」
彩木「ジャケット写真見てもらっても分かると思いますけど、ちょっと大人っぽい表情とかしてるじゃないですか。やっとこういうのできるようになったな~って。みなさん思ってらっしゃると思うんですけど(笑)。今の私たちにしかできない姿をみんなに観てもらえたらいいなと思う」
春名「新しい楽曲出すたびに、たこ虹最高傑作やと思ってるんですけど、今までを重ねて重ねての、最高傑作。とにかく一回これ聴いてみて。ライブも一回でええから来てみてって」
根岸「一曲目の『Introduction』から最後の『Reprise』まで、物語みたいなアルバムなのでほんとツアーが楽しみやな」
堀「これな……セトリの一曲目がもし『Introduction』で、シーンとしてる中でアカペラの音外したら……立ち直れなくない?」
清井「「飛び立とう」って歌詞なのに「ちょ、待って、一旦無理やわ」ってなるな(笑)」
Writing:西澤千央
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