「大学のときに、サッカー部のマネージャーをやっていた友達と一緒に川崎フロンターレの試合を見に行きました。ルールも全く知らなかったのですが、等々力陸上競技場に入った瞬間、チームカラーの水色に染まったスタンドや流れてくる応援歌といった雰囲気を“すごく楽しい”と感じて、一気に引き込まれました。試合が始まると、一人の選手の動きに目が釘付けになりました。それが、中村憲剛さんとの出会いでした。チームにも中村選手にもまさに一目惚れ状態でした」
「狭いところにもパスを“スッ”と通していて。ルールが分からなくても“すごい”と感じました。もう、直感です(笑)。ルールが分からないのにすごいと思えること自体が、自分の中での発見でもあり、その衝撃がとても印象的でした。こんなにもハマるとは思っていなかったのですが、一目惚れの威力を実感しています。中村選手は輝いて見えたし、初めての試合でここまで引き込む川崎フロンターレの魅力にも改めて驚いています。小さい頃から水色が好きだったことも、惹かれた理由のひとつかもしれないです」
「知れば知るほど魅力が詰まっているチームだと感じています。サポーターの喜怒哀楽の一体感がすごく素敵ですし、等々力陸上競技場までの雰囲気も大好きです。ポスターやタペストリーで埋め尽くされた商店街を歩くだけでワクワクします。小学生用の算数ドリルを作ったり、選手が病院に訪問したりなど、チームとしての取り組みにも惹かれています。最初の試合を見た後、関東圏の他のチームの試合も見に行きましたが、色々見た上で川崎フロンターレを応援したいという気持ちが高まり、そこから私のサポーター生活がスタートしました」
「スタジアムや画面を通してプレーを見ていた存在の人が自分の隣に座っているなんて、本当に夢のようでした。うれしすぎて、ちょっと挙動不審だったかもしれません(笑)。でも、人生捨てたもんじゃないって思いました。サッカーの試合をより楽しむために、試合を振り返ってノートにまとめたり、サッカー審判員の資格取得に挑戦したり、自分なりにいろいろとやってきたことが今に繋がっている、さらに大好きな中村選手に声をかけていただき、がんばってきたことを“すごい”と言っていただけるなんて。うれしかったし、自信にもなりました」
「試合の感想を“すごかった“だけでなく、何がすごいのかを自分の言葉で伝えられるようになりたい、言語化できるようになりたいという思いがありました。ルールの勉強と並行しながら、メンバーの名前、得点シーンの詳細、試合の流れなどを書き留めるところからスタートしました。意識していたのは分かりやすく伝えることができるかどうかということ。サッカー好きのマネージャーさんのアドバイスもすごくありがたかったです。いつかサッカーの魅力を伝える仕事をしたいという思いが芽生えた私の背中を押してくれたマネージャーさんには感謝してもしきれません。リポーター就任発表のとき、マネージャーさんの顔を見てウルウルしました(笑)」
「川崎フロンターレがノリや勢いも大事にするチームです。2018年からサポーターとして応援してきたチームのカラーを分かっているからこそ、その雰囲気についていきたいと思っています。もちろん、ノリや勢いだけでなくリポーターとしてしっかりとチームの魅力を伝えていくつもりです。選手の魅力を引き出し、たくさんの方にしっていただくきっかけを作ることができたらいいなと思っています。私のようにサッカーを知らなかった人にも川崎フロンターレの魅力が伝わるようにがんばりたいです。番組の初回から突如新コーナーが始まったりして、早速川崎フロンターレの魅力全開だなと実感しています(笑)」
「今となっては“かけがえのないもの”です。高校まで陸上競技をやっていたのですが、大学に入って引退してからは特に趣味もなく、ハマっていることもありませんでした。でも、川崎フロンターレに出会ってからは、週末にサッカーがある生活が始まりました。サッカーを中心にスケジュールを立てる感じです。最初の試合に一緒に行った友達は、私がここまでハマったことにすごく驚いていますが、あの試合がきっかけでリポーターにまでなったことをよろこんでくれています」
「まずは、選手の魅力を引き出して番組を盛り上げていくことです。番組収録が終わると一人反省会をしています。失敗から学ぶことが多いと思うので、ダメだったと落ち込むのではなく、次の挑戦のためにその日の出来事をノートに書き留めています。失敗はいいことではないけれど、失敗を修正して挑戦を繰り返すことが大切だと考えています。同じ失敗はしたくないし、反省を先延ばしにするのもよくないので記録に残しています。あとで振り返ったときに成長を感じることもできるので、書き留めることは私にとってすごく大事なこと。これからも、失敗を恐れずにとにかく勉強、勉強という感じで、地道にがんばっていきたいです」
Writing:タナカシノブ
pagetop
page top