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かつて日本中の子供たちが楽しみにしていたアニメ番組、『まんが日本昔ばなし』で描かれたお話をもとに創られた舞台『日本昔ばなし』貧乏神と福の神~つるの恩返し~に出演する大倉空人。初舞台以来「舞台にどんどん興味が湧いてきている」という彼が、“演じること”に向ける意欲と情熱とは──

舞台でも映像でも作品をしっかりと彩れるような俳優になりたい

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―― 舞台に立つのは1年ぶり。今の心境は?

「初めて舞台のお仕事をさせていただいたのが中3の時で、その時から舞台には興味がありました。特に映像でやるお芝居との違いが…例えば舞台のお芝居を映像でやると自然には見えないのに、舞台上だとそれがちゃんと自然に見えるというのがすごく不思議で、いろんなお芝居があるんだと思って。その時の経験から舞台にとても興味が出て、今回の出演が決まったときも素直に嬉しかったです。大先輩の方々に囲まれている現場なので、何か一つでも技を盗んで帰ってこれたらなと思いながら毎日稽古をしています」

―― 本作は誰もが子供の頃親しんで聞いたであろう日本の昔話がベース。作品の魅力を挙げるなら?

「この舞台は『貧乏神と福の神』『つるの恩返し』という二つの物語が合体しているところがまず面白いです。一つのお話でもう完成されている、心が温まる作品になっているのに、それをさらに合体させて一つの作品にするっていうのは温かいプラス温かいなので(笑)、それはもう本当に温かい作品になるよなと思いました。また、人と鶴など、普段僕たちが通じ合えることのない相手とも日本昔ばなしの中の人たちは通じ合って、お互い寄り添っていく姿が素敵だなと思います。だって、今、僕たちが鶴の鳴き声を聞いたとして、何を思っているかなんて考えないしわからないと思うし、家の中に福の神や貧乏神がいることも。こんな風に人間と貧乏神、人間と福の神が普通に話が通じ合ったり喧嘩しているのってとてもいいですよね! 人間以外の存在が近くにいて当たり前と思っている人たちの姿が当たり前に描かれている。すごく楽しい世界なんじゃないかな。僕らのこの現実とは違う感覚で進んでいく世界っていいなと思います」

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―― 大倉が今作で演じるのは街の豪商・白木屋の息子、新之助。

「新之助は結構落ち着いた青年のイメージ。大きな家の若旦那ですし、台本を読んでとても寛大だなと思ったので、それを演出のモトイキ(シゲキ)さんにお伝えしたところ、“そのイメージで演じてほしい”と言っていただきました。僕は元々声が高いのもあってお芝居をしていても結構若く見られがちなんです。なので最初は自分でも若旦那の役だけどなんかイマイチ心が広く見えないというか、落ち着きがないような子供っぽい感じになってしまうと思い、大人っぽく、セリフをひとつひとつ噛み砕いてゆっくりしっかり言っていくように心がけています。流れるようにセリフを言うのではなくて一言一言を感情を持って伝えられるように、が大事なポイントかなと思っています」

―― 日替わりキャストも含め、共演者もバラエティに富んだ顔ぶれに。

「笑えるシーンとかは本当に面白くて…みなさんすべらない話をやってるんじゃないかっていう感じで(笑)、まず稽古場にいる僕たちのことをたくさん笑わせてくれて。笑いに包まれた稽古場になっています。また、役作りに関してもたくさん学びがあります。(長兵衛役の)丹羽(貞仁)さんの役作りとか本当にすごくて、一発で“あ、この人はこういうキャラなんだ!”というのが伝わってきますし、稽古を重ねるごとに濃くなっていくんです。濃いって言っても変に目立ったりする濃さではなくて、その場の世界の空気に溶け込んで、自分がセリフを発するときにはキャラを守って演じられている濃さ自分も吸収していきたいなと思いますし、他のキャストのみなさんも自分でセリフをもっと深くしていきながらお芝居されていて、お芝居の前後がはっきりしているというか、僕はまだそういう所が足りないんです。またモトイキさんにご指導いただいたんですけど、初めて会う人なのか元々知っている人なのかでも最初の一言が変わってくるからなど、そのシーン、そのお芝居に必要な前後の空気というか、一連の流れの中できちんと時間や気持ちを積み重ねてお芝居しなければいけない。そうしないと伝わらない。日々、勉強になることばかりです」

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―― そうした「気づき」も稽古期間ならではの賜物。本番への期待も自ずと高まっていく。

「楽しみです。お客さまの前でお芝居するっていうのが舞台の一番の醍醐味だと僕は思っていて、そういう経験はライブではしてきましたけど、ライブはずっとイヤモニから音が流れているからか、ステージ上でも緊張がほぐれた状態でいられるんです。でも舞台はそういうものがない状態でステージに立っていますし、自分の言葉、自分のセリフがその瞬間、全体に広がるじゃないですか、純度100%で! だから緊張もするんですけど、その緊張がワクワクやドキドキになり、すごく楽しい!という気持ちに昇華されていくので、その瞬間はこれからももっともっと経験していきたい。心配なのは、今回一番年下で歴も浅いので失敗できないなという気持ちが大きくて、自分がこの作品の何かを崩してしまうわけにはいかないって…いろいろと考えすぎちゃっています(笑)」

―― 実は極度の心配性!

「そうですね。いつも最悪な場合を想定しながら(笑)、何かをするところはあります。だからこそ、その分きちんと準備をしていい舞台、いい表現を届けられるようにしっかり備えています。初日はどうしても一番の緊張になると思うけど、その時はちゃんとやれているはずです!」

―― 原作となる『まんが日本昔ばなし』は「小さな頃おじいちゃんの家で見ていた」とも。ちなみに好きだった物語は?

「『おむすびころりん』です。穴におむすびが落っこちるところがすごく好きで、実際におにぎりを転がしてみようかなと思ったこともありますし(笑)、お話と同じように丸いおむすびをお母さんが作ってくれた時はテンションが上がりました(笑)。もし続編があったら『おむすびころりん』の…おむすび役をやります?? たくさん転がりますので、オファー待ってます! なんて(笑)」

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―― この先舞台で挑戦してみたいことはまだまだある。例えば…

「2.5次元舞台を一度やってみたいです。僕は漫画が大好きで色々な漫画を読んでいますし、それが舞台になっているのも知っているので。もし自分がそういうキャラを演じる機会を頂いたらすごく嬉しいですし、ぜひやってみたいです。漫画好きとしてちゃんとキャラクターを憑依させてみなさんにお届けする自信、あります。もちろん、ハードだし本当に大変だろうと思うけれど、バックの映像に合わせてお芝居するのとかもすごいな、楽しいだろうなと思って。稽古も本番も体力的にも絶対大変だと思う。でもそれを乗り越えたら達成感も感じられるのかなと。他にも色々考えます。舞台でも映像でも作品を彩れるような俳優になりたいなと思っていて。あの作品のあの役の人いいよねと思ってもらえる、印象に残る、そんな俳優になりたい。映像も舞台も色々経験して、その時々に自分の実力を十分に発揮できるような実力を、もっともっとつけていきたいです」

―― さて。今年もすでに11月も半ば。自身にとって2022年はどんな1年になったのだろうか。

「今年は色々なお芝居のお仕事もできて、演技への向き合い方が自分の中で変化したと思うところがあります。実は一回お芝居に対して演じ方がわからなくなったこともあったのですが、そういう時はノートを見返したり、以前お芝居のご指導をしてくださった先生に言われていたことをもう一度見直したりとか、そういうことは忘れずにやっています。あとお芝居だけではなく僕が所属するグループ『原因は自分にある。』も今年はすごい年になりました。6人で7人のグループを守っていく覚悟を固めなければいけないタイミングでもあったので、責任感や意識というものがさらに強くなっていきました。グループの秋ツアーを見てもみんなでさらにひとつ上に上がれたな、と感じるパフォーマンスができていたので、この調子で来年もどんどん進化していけたらいいな、と思います。お芝居でもさらに飛躍した年になれるように、今できることをどんどん進化を止めずにやっていきたいと思います」

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―― 頼もしい! そのためにもまずはこの舞台でまた一歩、キャリアを進めていく…と。

「いい作品にするために今出演者の皆さん、スタッフの皆さんと稽古を重ねていますので、どうぞ楽しみにしていてください! 幅広い世代の方に見ていただける作品なので、僕みたいに『日本昔ばなし』世代ではない方には“ああこういう温かい作品があるんだなぁ”って思ってもらいたいですし、舞台を観てから、もしくは観る前にアニメのほうに触れてもらっても倍楽しめるんじゃないかなと思います。そして子供の頃に見ていた大人の方々は、その懐かしさを舞台を通じて思い出してもらえたなら嬉しいです」


Writing:横澤由香

インフォメーション

STAGE

舞台『日本昔ばなし』貧乏神と福の神~つるの恩返し~

日程:2022年11月17日(木)〜11月27日(日)
会場:東京芸術劇場 シアターウエスト


むかし、むかし、ある村での出来事。夫を亡くし碧空村に住む“はる”が、息子を背負って町から帰る道すがら、夫婦鶴が幸せそうに愛の告白をするところに出くわします。その時、大きな銃声が響き、夫婦鶴に命中。鶴は、崖から落ちていきました。
鶴の行方が気がかりになった“はる”は、崖を降り、鶴を探します。しかし、そこにいたのは、瀕死の状態となった鶴の精霊である“千羽鶴”とその赤子。“千羽鶴””は“はる”に、赤子を託すことを懇願し、崖から飛び立ち、命を落としてしまいます。
そこへ、狩りをしていた、村の長“甚左衛門”らがやってきて、赤子の親を間違って撃って殺めてしまったと勘違い。赤子を引き取り、育てることになるのだが…。

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https://mukashi-banashi.jp/



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