「以前より実店舗での販売はしたいと思っていましたし、僕自身、普段は通信販売も利用しますが、実際に店舗で手に取って触れてから服や香水を買うことが多いんです。そしてなにより今回は、初めて香水を制作するにあたり、店頭で実際に香りを体感して欲しかったという思いがあります。『マンダリンが~』『ウッディーな~』といったように、文字や口頭で伝えるよりも、香りを嗅いでいただくことに勝るものはないと思ったからです」
「基本的にこのブランドで制作するものは“僕自身が着用したいもの”という意味合いが強く、それを皆さまに提供しているような形なんです。僕自身が香水を集めていますし、香水やお香、キャンドルやパロサントといった香りものが好きなので、『いつか香水を出したい』という思いはずっと持っていました。リリース以前から香水のサンプルを自分で使っていましたが、『どこの香水?』と聞かれることや褒められることが多かったので、勝手に調子に乗っています。僕らしさを感じる香りになったのではないかなと思います」
「香水はつけたその人が香りを纏うので、僕が調香した香水で僕にハグされているような思いになってくれれば嬉しいと思ったからです。ボトルの前面には金の額縁のプリントが施されていて、正面から見たときに奥に描かれた手のイラストが一枚の絵画に見えるようなデザインになっているんです。傾けたときに立体的な感じに見えるのも、このボトルデザインならでは。使うたびに表情が変わっていく様子も楽しめるようにこだわりました」
「ネックレスは“僕自身が毎日つけられるもの”をイメージしています。外さずにそのままシャワーを浴びたりするような、身体の一部といったイメージです。指輪はネックレスと同じエンブレムをモチーフにしたシグネットリングと、以前出したカーディガンのシェルボタンと同じ、貝を使用したエンブレムリングがあります。ニットは、モスグリーンとホワイトの2色で、シンプルながら背中のひまわりがポイントです。前後逆に着ても、可愛らしいと思います。今回ポップアップ限定で販売したブレスレットは、以前から僕が作りたいと言っていたものなのですが、クラブのVIPやフェスのバンドのようなイメージなんです。『KEEN AND INTENSE』を愛してくれる方は僕にとって大切なVIPなので、ライブやイベント時にも着用してくれたら嬉しいです」
「当時、マネージャーとブレストのような形で今後やっていきたいことを提案していく中で、『ファッションが好きだ』『ブランドを出したい』と以前から僕が言っていたのを知っているマネージャーが、『やってみない?』と提案してくれたのがこのブランドが誕生したきっかけです。25歳の誕生日に立ち上げたのですが、ソロでのスタイルブックも出版させていただき、20代のちょうど半ばとして人生の節目だったのかなと思います。自分自身が本気で良いと思うものを、こだわって作れるようになりたいというのはずっと夢として持っていましたし、服好きとしてこれ以上の幸せはないと思っていました。『8号車』の中でも僕のファンの方たちは、男女問わずどこか僕っぽい服を着てライブに来てくださることも多かったので、そういった方々と好きなモノを共有できる感覚もありました」
「どれも本当に気に入ったもので大好きなのですが、ファーストで出させていただいたフーディーは、今でも色々な方から『また出してほしい』と言っていただくので、イチオシかなと思います。あとは、ディッキーズとのコラボパンツですかね。まさか自分がよく知るブランドとコラボさせていただけるとは思っていなかったので、とても嬉しかった思い出があります」
「現実問題かなり大変だったりするのですが、レザーシューズは僕自身が好きなのでいつか出せたら嬉しいです」
「原宿のど真ん中という立地もすごくいいですし、天井の高い開放感のあるスペースで、実際に香水を嗅いで、手に取って試していただくことができて、とても嬉しいです。店内の壁にSDラインで出したデザイン画の原画も飾ったりしていたのですが、今回残念ながらお店まで来られなかった方々にも、ぜひとも新作を手に取ってもらえたら嬉しいです。またPOP-UP SHOPを開催できたら幸せですし、きっと全国各地に待って下さっている方がいらっしゃると思うので、東京以外の場所でも開催できたらいいなと思っています。路面店やデパートの一角に常設店を開きたいという夢があるので、いつか叶うと嬉しいです」
Writing:渡邊玲子
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