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子役としてデビューし、10年のキャリアを持つ西山潤。今回、新たに挑む役は西山と同じ高校3年生の男の子。青春ドラマではなく、シングルマザーの母親が年下の男性と恋に落ちていく切ない大人のラブストーリー。母親の恋愛に戸惑いながらもどう支えていくのかが見どころになりそうだ。

ストーリーを支えるエネルギーになれていたらうれしいです

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―― まさに等身大。とはいえ、母親が運命の恋に落ちるとなると、複雑な役どころとなりそうだ。西山には「桜井つぐみ」がどううつっているのだろうか。

「脚本をいただいて読んだときに、高校3年生の男子という共通点以外見つからなかったですね。つぐみはダメな親父を見てきているので、高校1年生のときに両親が離婚することになったとき、母親を支えていこうと強い思いをもっていたと思うんです。しっかり者でいい子なんですよ、つぐみって。僕はそんないい子ではないですから(笑)、演じながら学ぶことが多くありました」

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―― 自分とは似ても似つかない役というが、つぐみをどう作りあげていったのだろう。

「役作りらしいことはしませんでした。ただ、監督から『つぐみはこのドラマのエネルギーだから。盛り上げていってほしい』というようなことを最初に言われていたので、プレッシャーは感じていて……。エネルギーでいえば、高校生の若さあふれるパワーを存分に出していけたらいいなと思っていました。親の問題はあるけれど、つぐみは明るく元気にいようって」

―― 水の飲み方や携帯の持ち方など細部にまで気を配りながら演じたいという西山。99%自分ではない人物を演じたものの、つぐみにとって難しいシーンでは素の自分を出したという。

「お母さんが恋愛をしているなんて、想像できないですよね。自分の親が……なんてリアルには考えられないし。子どもとしてどう受けとめていいのか、どういうリアクションをすればいいのか、かなり悩みました。母を支えてきたいい子だからこそ、すぐには認められないのか、それとも認めるのか、大好きなお母さんが恋愛なんて複雑だと思うんです。でも、それってどんな親子関係でも同じなのでは?と思えたら、僕の素のリアクションでいいのかもしれないという思いにたどり着きました。そのシーンでは、セリフも忘れそうなくらい何も考えずにのぞみ、母・カスミの言葉を聞きながら素直なリアクションがとれたかなと思います。そこだけはつぐみというよりは西山潤でしたね」

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―― 素直なリアクションがとれたのも、原田知世さんとのいい親子関係が築けていたからかもしれない。

「撮影の合間に、何気ない会話をしてくださって。今日の服、カッコイイねとか、学校ではどんな勉強してるの?とか、流行のゲームの話もしました。役にどう向き合うかとか、あのシーンはこう演じようとかそういう話ではなく、普通の会話を楽しめたことが、仲のいい親子になれた近道かもしれません。原田さんというよりは、お母さんって感じでした」

―― 母の恋愛相手、ユーリを演じる斎藤工さんとも有意義な時間を過ごせたようだ。

「僕は映画を観るのが好きなのですが、斎藤さんも数多くの作品を観ているので映画の話をさせていただきました。僕は演じる側の目線でしか考えられないけれど、斎藤さんは企画から演出など広い視野で映画を観ていて、とらえ方が興味深かったですね。斎藤さんも出演されている『シン・ゴジラ』はすでに観ていたのですが、色々と話をうかがってからもう一度観に行ったんです。細かい演出のことなど、1回目ではわからなかったことも見えてきて勉強になりました。もっと色々な話をうかがいたいなと思いました。ドラマは撮影期間が長いので、共演者はもちろんですが、スタッフの方たちともお話する機会が多く、たくさん得ることがありました」

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―― ドラマのタイトルにちなみ、西山が「運命」と感じたこととは?

「運命というか、奇跡に近いことだと思いますが、こうして俳優をやっていること。芸能界に興味がなかった小学校1年生のときにスカウトされてオーディションを受けたんです。まだ小さくてわけがわからなかったのか、会社での面接では『帰りたい』と連呼して走り回り、みなさんに迷惑をかけました(笑)。それでも合格して事務所に入ることができ、最初に受けた映画のオーディションも合格。堤幸彦監督の『サイレン』に出演し、そこから色々な作品につながっていきました。堤監督との出会いも運命だし、これまで出演してきた作品ひとつひとつが運命の出会いなのかもしれません。今では演じることが楽しくてしかたないです」

―― 「帰りたい」と叫んでいた少年が、「これほど熱中できることはない」と芝居にのめり込むまでになった。

「小学生のころは、表現するというよりも素の自分をどう出すかだったのですが、中学生になると個性が出てくるし、素の自分と演じている自分では違うこともわかってくるんです。そのときに、演じ分けるって楽しいなって思えるようになりました。そこからたくさん映画を観て、こんな演じ方もあるんだ、ああいう表現ができたらいいなとか勉強するようになって。生活するうえでも、芝居のことばかり考えていましたね。それこそ水の飲み方ひとつとっても、人それぞれ違うので普段から観察しちゃうし。今、考えていること全てが芝居につながると思ったら、これ以上楽しいこと、夢中になれることはないんじゃないかと思うんです。怒ったり、笑ったりしている自分を客観的に見てしまうこともあるけれど、日常生活が作品に投影されるのであれば、喜怒哀楽の感情を大事にしたいなって。今は周りから『やりたいことが決まっていていいね』と言われるようになり、自分でもそれが幸せだなと感じています」

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―― 日常生活すべてが芝居に通じる。そんな生活のなかで、楽しみとは?

「やっぱり映画を観ることです。これは勉強でもあるけれど、趣味のひとつ。あとは、古着が好きなので買い物に行ったりもするし、写真も好きでフィルムカメラを持って出かけたりしています。高校生最後の夏休みはドラマ撮影だったけど、得ることが多くあったので悔いはありません。花火とかバーベキューしたかったなーっていうのはちょっとありますけどね(笑)」

―― 18歳の夏をかけたドラマ『運命に、似た恋』。見どころとは?

「ストーリーとしてはカスミとユーリがどう出会って、どんな思いでひかれあっていくのか、境遇の違う二人の恋愛模様にドキドキすると思います。僕が演じる桜井つぐみに関していえば、監督からも言われた『エネルギー』ではないでしょうか。バイトをしながら母を支えるだけでなく、高校生として陸上部で走り高跳びを頑張っている姿もチェックしてほしいです。また、大人の恋愛だけでなく、僕にも恋バナがあったりするかも!?なので、そこも気になる展開だと思います。監督からは目の強さ、目で相手にどう伝えるかが大切ということもアドバイスいただきました。目で伝えることは常に意識していたことなので、ストーリーを楽しみながらも注目していただけると嬉しいです」


Writing:岩淵美樹

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(C)NHK

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ドラマ10『運命に、似た恋』

9/23(金)O.Aスタート!
NHK総合 毎週金曜22:00~


「ラブストーリーの神様」と呼ばれる北川悦吏子の脚本による、大人の純愛物語。 45歳バツイチのカスミ(原田知世)は高校生の息子・つぐみ(西山潤)と二人暮らし。富裕層向けの配達クリーニング店で働きながら生計を立てていた。ある日、カスミは配達先でデザイナーのユーリ(斎藤工)と出会う。境遇の異なる二人がやがてひかれあい、恋に落ちていく。

▼公式サイト
http://www.nhk.or.jp/drama10/unmei/


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