「スタッフさんに、におわされてはいたんです。今年の5月くらいに『いいことが起こると思うよ』みたいに(笑)。でも、私一人のことだからメンバーに話すこともできなくて、一体なんだろう??と期待と不安が入り混じってました。その後、それがソロ写真集であることがわかって、私としても『いつかは出したい』と思っていた目標だったからすごく嬉しかったです。同時に、いつもはメンバーと一緒に過ごすことが多い分、私一人で大丈夫かなぁって心配にもなってしまいました」
「ロシアで、しかもウラジオストク……。それまで聞いたことのない場所でしたし、映画とかの影響なのかロシアはちょっと怖そうだなっていうのが正直な印象だったんです。撮影の前は、インターネットで画像検索をして街並みをチェックしました。『港があるのか~』とか『大きな橋だなぁ~』って、なんとなくどんな場所なのか知ることで安心した部分もありました。実際に目にしたときは、想像以上にステキで感動しました。ちょっとヨーロッパっぽいというか街並みが可愛かった。現地に着いたら、たまたまイベントなのか広場で踊ったり歌ったりしている人の輪があって、ロシアの方が笑顔でその輪に混ぜてくれたんです。言葉も通じないし、状況もよくわからないんだけど(笑)、一緒に踊っていたら現地の人の温かみがすぐにわかりました。そこで緊張とか不安が一気になくなったんです。踊っているカットもあるんですが、私、めっちゃ笑ってて。それにゴハンがおいしかったのも印象的でした。ピロシキやボルシチ、シカのお肉もいただきました」
「ライブが終わったその足で、すぐにウラジオストクへ飛び立ちました。気がついたら空港でも撮影されていて、本当に素の姿を撮られてます。それはロシアでの撮影も同じで、すごくカメラの前でナチュラルでいられたんです。ファッション誌の撮影とは違って、どこをどう撮られているのか意識しないでいられた。16歳って、子どもでもないけれど大人でもなくて。毎日、気持ちも変わるし、見た目も変わっていく。だから16歳の私をそのまま残したいなって。それが今回の写真集では叶えられたと思います」
「お気に入りの写真は、シベリア鉄道で撮影したカットととあるレストランでロシアの女のコみたいに作り込んで撮影したカット。シベリア鉄道は、物語の世界に飛び込んだみたいですごくわくわくしました。自分的にも『シベリア鉄道に乗るなんて歴史的瞬間!』と内心はドキドキ。幻想的でちょっと大人っぽい姿を見てもらえるはずです! レストランでの撮影は、メイクも衣装もロシアをイメージしてキメ顔で写ってるんですけど……、寝転がっているじゅうたんの上にソーセージが転がってたり(笑)。現場はけっこうシュールでしたね。レストランで思い出したんですが、ガイドブックに必ず載っている有名なお店でゴハンを食べていたら、そのフロアにいる人が実は全員日本人だったっていう。ウラジオストクにいながら、こんなに日本人がいることに面白くなっちゃいました」
「今の自分の姿を残せるってすごくありがたいことですし、素敵なことでもあると思うんです。アイドルとモデルをやらせていただいているけれど、等身大のままでカメラの前に立つ機会は実は意外と少ないなと思うんです。16歳の何も取り繕ってない私という意味を含めて、写真集のタイトルもどストレートに『中山莉子の写真集。』しかないと思いました。何年後かにこの写真集を見たら照れくさいんだろうなとも思うけど、それもまたいい思い出!」
「私にとって初めてのソロ写真集が出来上がりました。自分でも、『私ってこんな表情するんだ』と発見がたくさんありました。きっと読んでくださる方にも意外な一面や新鮮さが伝わるんじゃないかなと思います。17歳の誕生日に発売となりますが、私にとっても最高のバースデープレゼントです。記念すべき一冊になった自信がありますので、たくさんの方に手にとってもらえたら嬉しいです」
Writing:長嶺葉月
BOOK
2017年10月28日(土)発売!
価格:3,000円(税込)pagetop
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