「子供の頃にハマったのは『ウルトラマンコスモス』です。ごっこ遊びよりも純粋にドラマを楽しんでいた記憶があります。役者になってからは、ヒーロー作品にはいつか出たいと思っていました。マーベル作品が大好きで、最近ではウルトラマンもマーベル版の漫画なども出ていて、新しいウルトラマンになれると決まったときは“やった!”と声が出るほどうれしかったです。ちなみにマーベルでかっこいいと憧れるのは『ドクター・ストレンジ』です」
「ドラマに座長として入るのが初めてだったので、最初はすごく不安でした。撮影が始まって1ヶ月くらい経った頃、スタッフさんからの『言いたいことは言っていいし、もっとみんなを引っ張っていい』というアドバイスをきっかけに、気持ちに変化が出ました。誰よりも早く現場に行くようになりましたし、ちょっとおしゃべりが長引いたら『よし、やろう!』と声がけができるようになりました」
「最初の頃は、おしゃべりに夢中になって、スタッフさんに注意されたこともありました。撮影が始まった頃は、お互いを知るために趣味や食べ物の話をしていましたが、最近は撮影の進め方や台本の内容を話すことが増えました。いいチームが出来上がってきている気がします。明るくて楽しむことが大好きなチームで、居心地はすごくいいです」
「明るいところは僕と似ています。カナタのほうがワンランク上(笑)の明るさを持っているので、テンションを少し上げる必要はありました。現場に入ってからもカナタの演じ方に直しが入ることはあまりなくて、スタッフさんに『思ったより早くつかめたね』と言われたことがすごくうれしかったです。自分では『これが正解』とハッキリ分からない状態で演じていましたが、割と早く掴めていたようです(笑)」
「めっちゃ好きです。基本形態のフラッシュタイプには、額のところに宇宙の柄が入っています。カラータイマーは胸の真ん中にあるイメージですが、ウルトラマンデッカーは左の胸にあります。シンメトリーじゃない感じも気に入っています。腕のゴツゴツした感じもすごく強そうでかっこいいです。超能力に特化した形態のミラクルは、色が好きです。ベースは青ですが、今日着ている服のような、ちょっとパステル系の色も入っていているところもすごく好きです」
「最初に撮影したときは『わー!』って興奮しちゃいました(笑)。腕の重ね方、位置、構え方など、細かい指示がありました。顔がきちんと見えるようになど、結構難しかったです。でも光線のポーズは『ウルトラマンになったんだ』と実感が湧きました。練習しすぎたのか、癖になっているのか、家でもテレビを観ているときに気づいたら光線のポーズをやっていることがあります。考えごとしているときにも思わずやってしまったりもします(笑)。忘れていた子供の心を取り戻したような気分になって、今、すごく楽しいです。小さいお子さんも真似しやすいと思うので、もし直接会う機会があったら、正しいポーズをしっかりと教えたいと思っています」
「顔合わせのときに変身ポーズを教えていただきました。撮影がスタートするまでに1ヶ月半ほど練習する時間がありましたが、なかなかうまくできなくて苦労しました。ちょっとでも形が狂うとかっこ悪く見えてしまって。かっこよくできるまで家でずっと練習をしていました。実際に撮影に入ったとき『練習したでしょ? 見てわかるよ』とスタッフさんに褒めていただくことができて、練習してよかったと心から思いました。スタッフのみなさんが褒めてくださることが多くてすごくうれしいです」
「変身するときの声は、正直、自分の中ではまだ満足できていなくて。監督の『OK』が『これくらいでいいかな』の『OK』だった気がしています。褒めていただけることが多いからこそ、『OK』の違いに敏感になっているのかもしれません。もっとできたんじゃないか、とずっとモヤモヤしています。次の変身シーンの撮影では、監督の心からの『よし、これでOK!』が聞きたいと思っているので、声の出し方の練習はずっとしています」
「相談すればいいのだろうけれど、自分で解決できると思っちゃうタイプで、まずは一人でなんとかしようと考えます。アドバイスは必要だし、もらえる環境もあるのでありがたいのですが、自分でどこまでできるだろうという気持ちのほうが強くて。できる気持ちしかないんです。できる気持ちが強いからこそ、なぜあのときできなかったのかと自分にムカつくことはよくあります。絶対できるのにって(笑)。できると思っている自分がいるので、前向きな性格なんだと思います。とりあえず自分でやってみる。やってみてダメだったらまた考えて。その繰り返しで答えを探したいのかもしれません」
「例えば、店員さんへのお礼に一言添えるようになりました。当たり前のことですが、接客してくれた店員さんには“ありがとう”、美容室でシャンプーしてもらったら“気持ちよかったです”と。相手がうれしいと思うことを言葉にして伝えるようにより一層心がけています。今までは心の中では思っていても、恥ずかしくて言葉にできなかったので。この一言で、みんなの気持ちが明るくなればいいなという気持ちで。あとは、子供たちの見本になれるようにと思っています。ヒーローらしい佇まい、背筋を伸ばして、返事もハッキリ、いつでもかっこいい姿でいたいです。僕が子供の頃にヒーローを見て“かっこいい”と憧れたように、今度は子供たちから“かっこいい”と思ってもらえるような行動をしたいです」
「『ウルトラマントリガー』から数年後の話が描かれます。新たに再編成されたエキスパートチーム「GUTS-SELECT」でカナタと仲間たちが衝突しながらも、さまざまな困難を乗り越えていきます。仲間との絆にも注目してほしいです。変身もかっこよくやっているので、楽しみにしてください!」
Writing:タナカシノブ
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