2022.07.08UPDATE

MLB（メジャーリーグ）で活躍する日本選手の最新情報やMLBの魅力を分かりやすく伝えるスポーツ報道番組『ワースポ×MLB』『ワースポ×MLBサンデー』の土・日曜日のキャスターを務める菊池柚花。野球観戦が趣味だと語る菊池に野球にハマったきっかけや、番組キャスターへの想いを聞いた。

いろいろ勉強してメジャーリーグの魅力を余すところなく伝えられるよう頑張ります

―― 大学在学中の六大学野球の観戦をきっかけに野球の魅力に気づいたという菊池。野球のどこに一番魅力を感じたのかを聞いてみると。

「元々スポーツ観戦をあまりしたことがなくて野球のルールもわからなかったのですが、大学２年生の時に母校の明治大学の試合を明治神宮球場に見に行って、明治大学の応援団やチアガールが一致団結して応援している姿や、選手のみなさんのプレーを観てすごく楽しかったんです。元々キャンプなどアウトドアが好きなので、球場の開放的な空の下で過ごすのも魅力的で、その時にスポーツ観戦の素晴らしさに気がつきました。野球のルールがわかったらさらに野球観戦が楽しめるのではと思い、「野球知識検定」を受けたり、ルールの勉強をしました」

―― 菊池が取得した「野球知識検定」とはどんな内容なのだろうか。

「色々なジャンルがあります。基本的なルールの問題、日本のレジェンド選手の記録や、高校野球、プロ野球、メジャーリーグの勝敗が出題されたり、野球界のマニアックな問題が幅広く出題されました」

―― 父親が元々『ワースポ×MLB』のファンで、出演が決まった時に泣いて喜んだという。実際に放送がスタートしてのどんな言葉をかけられたのか聞くと。

「父は元々野球全般が好きですが、その中でも今はメジャーリーグが一番好きで、毎日メジャーの試合や選手の情報をチェックしています。この番組も放送開始当初から見ていて、毎日録画して見返すくらい大好きな番組でしたので、出演が決まったことを伝えたときは、泣いて喜んでくれました。放送が始まって３か月が経ちましたが、いつも見ていた番組のスタジオに私がいることが今でも信じられないと話しています」

―― 野球に関しては日々勉強中の菊池。毎週末の生放送に向けてどのような準備をしているのだろうか。

「最初はチームのこともわからず、選手の名前も日本人選手を追うことが精一杯で。まずは試合をたくさん見ようと思い、大谷（翔平）選手の所属しているロサンゼルス・エンジェルスの試合を中心に毎日チェックし始めました。エンジェルスの試合を追っていくと色々なチームと対戦するので、少しずつ他の選手のことがわかってくるようにってきました。なので、まずは試合をたくさん見るということと、自分の出演がない日の放送も毎回チェックしています。解説者のみなさんが、選手にしかわからない本当に細かい技術の部分までお話をしてくださるので、今は番組が一番の教科書になっています。そして、解説者のみなさんと少しでもきちんと話ができるようにと、父と一緒に電話をしながらメジャーリーグの試合を見ています。「今の球種は何」、「このプレーはどう」とか、「この選手がすごいんだよ」などいろいろなことを教えてくれます」

―― 4月に番組出演が始まって、早3ヶ月。今でも毎回緊張しているという菊池だが、少しずつ慣れてきて楽しめているそう。

「父と一緒に見ていた番組のスタジオに自分がいる実感がまだ湧かなくて、信じられない気持ちが続いています。スタジオでカメラの前に立つとまだ緊張するのですが、放送の合間に解説の方とお話をしたり、メジャーリーグの魅力をわかっていくうちに少しずつ心も落ち着いてきて、放送を楽しもうという気持ちになれてきましたし、毎週末に視聴者のみなさんとメジャーリーグの話題を共有できる時間が幸せです。今まで以上に頭の中は野球でいっぱいで、ニュースを見て少しでも気になったプレーや情報があれば、忘れないようにすぐにメモをしたり、常にメジャーリーグのセンサーを張り巡らせてチェックをするようになりました」

―― 日本人選手の活躍も目立つメジャーリーグの魅力とは。

「色々ありますが、選手のプレーが豪快で異次元なところです。もちろん世界各国のトップ選手が集まっているメジャーリーグは、身体能力もすごいし、一つ一つのプレーがダイナミックでかっこいいなと思います。守備の面で注目している選手は、エンゼルスのアンドリュー・ベラスケス選手。ポジションはショートで圧倒的に守備が上手い選手です。捕球から送球までを流れるような華麗な守備で、ヒット性の当たりをアウトにしたりダイビングキャッチをする姿は、スーパーマンの映画を観ているかのようです。打撃面では、日本のスモールベースボールも面白いですが、ダイナミックで迫力のあるプレイがメジャーリーグの魅力だと思います」

―― コロナが落ち着いたら海外でメジャーリーグの試合を見たいのでは、と聞くと。

「はい、行ってみたいです。実は一度も海外に行ったことがなくて、飛行機も乗ったことがないんです。22年間過ごしてきて、海外への憧れもなかったのですが、メジャーリーグがきっかけで海外へ行ってみたいと思うようになりました。試合を見ていると球場もそれぞれ特徴があって、すごくおしゃれだし、ボールパークと呼ばれる球場ごとの楽しい仕掛けやアトラクションも魅力的です。食べることも大好きなので、日本にはないサイズの特大ホットドックなど、球場ごとのグルメにも魅力を感じます。試合と共に球場の周りも散策して、海外の文化にも触れてみたいです」

―― 菊池だからこそ伝えることができる野球の魅力があると思うが、どう伝えていきたいと思っているのだろう。

「最近は大谷選手など日本人選手の活躍のおかげで女性ファンの方が増えてきたと思うのですが、野球の経験者ばかりではないので、詳しくわからないと思うんです。私もビギナーのみなさんと同じ気持ちで、どういう気持ちで打席に立っているのかという心情的な面や、一つ一つのプレイといった技術的な面など、野球の楽しみ方が一つでも増えたらきっともっと野球を見ることを楽しめると思うんです。ですので、私が疑問に思ったことを視聴者の代表として番組の中で解説者のみなさんにお聞きし、女性やMLB初心者の方にとってもタメになる情報をお伝えできるキャスターになりたいと意識しています」

―― この番組で挑戦してみたいことはーーー。

「現地で、直接メジャーリーガーにインタビューをしたいと思い、英会話の勉強をしています。打席に立った時の心境や、ホームランを打った時の気持ちなど、生の声を直接お聞きしたいです。もちろんスタジアムの魅力などもリポートしたいです！」

―― 最後にファンのみなさんへメッセージを。

「ひとりでも多くのみなさんにメジャーリーグの魅力を知っていただき、また明日頑張ろうと思っていただけるような活力になる番組にしたいと思っています。いつもSNSで温かい言葉をたくさんいただき、みなさまのお陰で頑張れていますので、視聴者のみなさんの気持ちに答えられるよう日々勉強して、メジャーリーグの魅力を余すところなく伝えられるように頑張ります。これからも応援よろしくお願いいたします」