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10月6日(木)より放送スタートのドラマ『silent』で青羽光役を演じている板垣李光人。東京で一緒に暮らす姉のことが大好きで、自分のことを大事にしてくれた姉のことを思う優しさも持ち合わせている。脚本を読んで「うるうるした」と振り返る板垣は、本作でどのような“愛”と“優しさ”を見せてくれるのだろうか。

いろいろな優しさを感じながら楽しんでもらえたらうれしいです

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―― 切ないラブストーリーを描く本作。耳が聞こえなくなり、恋人に別れを告げる姉の元恋人・想の気持ちも分からなくはないと話す。

「弟としては理由も分からず振られてしまった姉・紬の姿、そして姉に寄り添う今の恋人・湊斗くんの優しさを見てきたので、どうしても光の立場での気持ちも入り混じってしまうところだけど…。もし自分が同じ状況になったら、混乱してしまうと思うし、紬のことを本当に考えていたら、やっぱり同じ選択をしてしまう気がします。台本の段階で、いろいろな思いが湧き上がってきて、とにかく切ないと思いました」

―― 紬のように、ずっと一人の男性を思い続ける女性をどのように感じているのだろうか。

「なかなかできないことだし、すごく尊い感情だと思います。それだけ想い続けられる人が身近にいる、そういう人に出会えたことがすごくうらやましいです。光は紬のそばにいてくれた湊斗のことが大好きなので、弟の立場でいうとちょっと複雑ですが(笑)。湊斗推しの光としては、1話、2話での紬と湊斗が見せるいい関係をずっと応援したくなります」

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―― 板垣と他のキャスト陣との化学反応を楽しみにしている、という村瀬健プロデューサーのコメントからも光役への期待が伝わってくる。

「(コメントを見て)ちょっとハードル上がりましたね(笑)。でも、役に関しては特に細かい話はしていませんが、任せてくださったことはすごくうれしいです。村瀬さんがドライで号泣していたと聞きました。僕は普段、台本を読んで泣くことはあまりないのですが、『silent』は台本でうるうるしちゃいました。その物語にみんなの芝居が乗って、どんな映像になっているのか。僕自身もドラマを観るのがすごく楽しみです」

―― 姉役の川口春奈には光が紬に向けるような気持ちを抱いたという。

「お互いがお互いを大好きな姉弟なのは台本からも伝わってきましたが、演じながらも『いい関係だな』と感じました。二人のシーンではボケとツッコミになったり、たまに両方がボケちゃうところもあったりします。ワチャワチャしているシーンだけど、お互いを尊重し、尊敬しているのが伝わってきます。僕の印象ですが、川口さんとお話しして紬に通ずるところがあるように思いました。芝居ではそこに姉弟が支え合ってきた年月や弟への思いが乗るので、川口さんと対峙するとすごく不思議な気持ちになります。川口さんのおかげで自分も弟になれる、そんな風に感じています」

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―― 光の部屋には、板垣自身が実際に描いたデザイン画が飾られている。

「光は服が好きで、自分で作ったりもしています。光の部屋はまるで秘密基地のようになっていて、作業をしたりデザインを飾るスペースになっています。僕も服が大好きなので、自分の部屋には自分で描いたデザイン画を飾ったほうがいいと思い、提案しました。劇中でもデザイン画を描くシーンがあるし、自分の部屋に他の人が描いたデザイン画が飾ってあったら落ち着かないと思うんです。自分が描けることもあったし、空気感や佇まいも変わってくると思うので、『僕、描けますよ』って(笑)。そのおかげで、光の部屋にいるときの自分はとてもしっくりきているし、すごく落ち着けます」

―― 姉の現在の恋人・湊斗役の鈴鹿央士との共演シーンも多い。

「2年ほど前に作品でご一緒したときは、同じシーンがなくて。久しぶりにお会いしたのですが、『なんか、湊斗っぽい』と思いました(笑)。主成分・優しさと言われる湊斗同様、鈴鹿さんには角がひとつもなくつるっとしていて、ふわふわした球体みたいな人。僕も現場ですごく喋るタイプじゃないから、二人で話しているときや同じシーンの撮影で一緒にいるときには、その場所にすごくゆったりとした時間が流れている気がします。紬とのシーンが割とテンション高めでワチャワチャしている分、湊斗とのシーンはすごく落ち着けます。ドラマでは画面から湊斗の優しさが伝わって、包まれていくような感覚があると思います」

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―― 湊斗の主成分は優しさという表現もSNSで話題に。板垣の主成分についても聞いた。

「家でゴロゴロしているときや、何もしていないときは完全に主成分は“服”です。オフのときはデザインを考えたりして、頭の中は服のことでいっぱいです」

―― ドラマのテーマは愛と優しさ。板垣が持っていたい優しさとは?

「他者に対して、過干渉しないこと。ほどよく“どうでもよさ”を持ち、必要以上に突っ込んでいかない、そんな優しさを持っていたいです」

―― 言葉と音楽がキーワードでもある本作。コメントやインタビューなどで板垣が紡ぐコメントには美しさを感じるが、言葉選びには特別な思いがあるのだろうか。

「僕は言葉を選ぶタイプなので、ストレートに思いを言葉にして表現できる人はいいなと思います。文字になると、自分が直接話すのとは違う伝わり方になることもあるからこそ、すごく考えて選んで言葉にしています」

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―― ドラマでは音楽とともに思い出が蘇るシーンが登場する。板垣自身の思い出の詰まった音楽を教えてもらった。

「よく聴くのは邦楽なら椎名林檎さん。でも洋楽もK-POPもクラシックも聴くのでジャンルは幅広いです。子どもの頃よく聴いていたのはダンスミュージック。父が好きだったので、車の中でよく流れていました。その影響もあってか、僕が初めて買ったCDはレディー・ガガさんの『ボーン・ディス・ウェイ』。小学4年生くらいだったかな…。この曲を聴くと初めてCDを手にした当時を思い出します。ケースを開いて、プレーヤーにCDを入れて、音楽が流れる。その情景が蘇る楽曲です」

―― 最後にファンの方々にメッセージを!

「キャラクターそれぞれが自分なりの優しさを持っています。光には20歳の彼なりの優しさがあるので、そこを大事に演じていきたいと思っています。自分にとっての優しさが相手にとってはそうではないこともあるけれど、そこも含めていろいろな優しさを感じながら楽しんでもらえたらうれしいです」


Writing:タナカシノブ/Styling:Shogo Ito(sitor)/Hair&make-up:Rika Sagawa

インフォメーション

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(C)フジテレビ

TV

『silent』

10月6日(木)放送スタート
毎週木曜22:00~22:54(初回15分拡大)
フジテレビ


青羽紬(川口春奈)はCDショップでアルバイトとして働く女性。彼女は8年前、何より大切だった恋人・佐倉想(目黒蓮)との別れを経験し、いまだに彼のことを忘れられずにいる。2人の出会いは高校2年の秋。紬が想の声に惹かれたことがきっかけで仲良くなり、いつしか恋人同士として付き合うように。しかし卒業後のある日、これからも一緒にいたいと思う紬に対し、想は一方的に別れを告げて姿を消してしまう。あれから8年、雑踏の中で想を見かけた紬は、もう一度、会ってちゃんと話がしたいと想を探し始める。そんな中、紬は想が聴力をほとんど失っていたという思いがけない現実を知ることになる。

▼公式サイト
hhttps://www.fujitv.co.jp/silent/


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