「脚本を読んだ当時、個人的にタイムリープ物の作品が好きで、この作品もタイムリープもので嬉しかったのと、どう楽しんで演技をしようかなと思いました。タイムリープする時、実結の状態は変わっているので、セリフも1回目2回目で若干変わっていくんですけど、同じシーンを演じるなら楽しくやりたいと思いました。脚本を読みながらアイデアがどんどん出てきてワクワクしました」
「僕が思うに、佑人は好きと言わない好きを表現している人なんです。自分の中にある好きという感情に対して、壁があってお面を被っている。人を好きになることはとても素敵なこと。自分でもそれは分かっていて、彼女に伝えられればいいんですけど、そうすることで彼女が傷つくとしたら、自分の愛し方としてどうなんだろうと考える人なんだと思います。はっちゃけキャラでもあるし、正義の嘘つきなんですよね。大切な人を幸せにするために思いを秘める。そういう愛もあっていいと思いました」
「佑人はいろんな気持ちを封じ込めて、お面を被っている。そこから「ひょっとこ」のお面を思いつきました。この作品の1本前の作品で、ひょっとこのお面を使っているキャストの方がいてそれをいただきました。自宅でお面を被りながら台本を読んだら、佑人にどんどんハマる感覚がして気持ちが良かったです(笑)。イメージがどんどん膨らんでいきました」
「監督には事前に話さず、当日現場で決めてもらおうと思いました。僕のクランクインの日にお面を持っていって、バックの中にずっと隠していたんです。人にあらかじめ見せてしてしまうのと、お面を被っていきなり登場するのでは、みんなの印象が大きく変わると思って。シーンの段取りの時、シャツと制服の間にお面を入れて隠して、本番前のカメラテストの時にお面を被って自転車で登場しました。みんな驚いていました(笑)。採用してくれるかどうかは、監督次第だったんですけど、すごく面白いねって言ってくださって良かったです」
「現場のことをすごく見てくださるし、とても明るい方です。僕自身は自覚がないんですけど、人からかなりフランクだって言われるんです。監督もそんな雰囲気がありました(笑)。映画がとっても好きな方で、現場で熱くお話をしました。演出はアイデアをたくさん拾ってくださるし、違っていたらはっきり言ってくださって。すごく楽しい現場でした」
「福本さんは、好きなものやお芝居、仕事に対して熱くて真剣な女優さんだという印象です。現場で計算をしてしっかり準備をする役者さんだと思いました。同い年でそういった役づくりができるなんて、かっこいいなと思いました。共通の話題は、お互いに映画が好きでたくさん見ているので、撮影の空き時間に映画の話で盛り上がったりしました」
「元太くんとは共演シーンはほとんどないのですが、彼も同じくとてもフランクな人で、すぐに意気投合して、食事に行ったり、仲良く交流して頂きました。笑顔がとても素敵な方で青空が似合うし、爽やかな修弥という役にぴったりだと思います」
「映像が本当に美しくて、作品にマッチしていると思います。ラストシーンの元太くんの表情など、たくさん見どころはあるんですけど、監督の映画へのリスペクトが伝わるライブ感がある素敵な作品になりました。監督、カメラマンさん照明部さんが良い意味で遊んでいたんですよね。本番で僕が違うことをしたら、カメラマンさんが面白く撮ってくださったり、臨機応変に対応してくださって、それが作品の面白さにつながっているような気がします。勢いが感じられる作品となっておりますので、観客のみなさんも、一緒に勢いのある大波にのってもらいたいです」
「1日1日を楽しく過ごしたいという気持ちが強まると思います。もし自分の日常に充実感を感じられないと思っても、実は充実しているんだっていうことを感じてもらいたいです。その日は、1日しかないです。この作品では1日を何度かやり直すチャンスがありますが、実際僕たちには1回しかチャンスはないので、劇場で思いっきり楽しんでいただいて、みなさんの1日が充実したら嬉しいです」
「2022年は、走り抜けたいと思っています。来年に向けて走る年ですね。もしかしたら明日死ぬかもしれないので、後悔したくない。そのくらいの気持ちで1日1日を大切にして、走り抜けていきたいです」
Writing:杉嶋未来/Photo:笹森健一
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