「出演が決まったときはとても驚きましたが、楽しんで演じられたらいいなと思いました。泳ぐシーンがあるということを聞いて、生後11か月のときからはじめた水泳が活かされる時がきたと思いましたね(笑)。チャグムは皇太子という立場ですが、公平性があり、とても情熱的で生きる力に満ちているところに魅力を感じています。父の策略により航海に出て囚われの身になるわけですが、ただ暗くなるのではなく冒険を楽しむ姿を見せられるように心掛けました。そうやって皇太子としてみんなを率いていくわけです。リーダーとしてどう振る舞えばいいのか、僕にはない要素なので冒険もののマンガをたくさん読んでイメージを膨らませました」
「ファンタジーの世界ですが、芝居ではウソがないように演じたいという気持ちがありました。シーズン1を見てとても素晴らしい作品だと感じたので、僕もいい作品をみなさんと一緒に作りたいという思いが強かったです。ただ、アクションやCGを使った芝居が初めてだったので、戸惑うことも多くありました。また、見渡せばキャリアのある素晴らしい先輩ばかりなので、最初の頃は緊張で震えることもあったんです。撮影が進むにつれて慣れてきたのか緊張することはなくなりましたが、みなさんの芝居に圧倒される毎日でした。僕は弱々しく見えないように、皇太子としての立ち居振る舞いに気をつけてがむしゃらに演じるだけ。完成した1話を見たときに『まだまだダメだな』と反省ばかりでした。これだけ多くの先輩方と芝居をする機会はなかなかないことなので、どんな些細なことでも見逃さずに吸収できたらと思っています」
「綾瀬(はるか)さんや鈴木(亮平)さん、林(遣都)さんたちと色々とお話をさせてもらっています。ヒュウゴ役の鈴木さんは、世界遺産の話をしてくださってとても面白かったですね。芝居に関しても、こんな風にしたいんだというものを明確にお持ちで、話がわかりやすくて勉強になりました。綾瀬さんも気さくに話しかけてくださり、あだ名もつけてくれました。ここでは秘密にしておきますが(笑)。林さんは事務所の先輩ですし、役としてもチャグムの教育係ですからとても身近な存在。とはいえ、お互い人見知りなので、芝居以外で話すようになったのは2カ月くらいたってからでした。あるシーンで、つながりがおかしい気がしたのでボソッと言ったのですが、声が小さくて聞こえなかったのか次のシーンへの準備がはじまりそうになって。『そんなに気にすることじゃなかったのかも』と思った瞬間、林さんが『監督、すみません!』と大きな声で伝えてくれたんです。普段、そんな大きな声を聞いたことがなかったのでびっくりしたと同時に、頼もしい先輩だなと感激しました。そこからです、話すようになったのは」
「4月から撮影がはじまって、8月でシーズン2の撮影が終わりました。そのときは完全燃焼!という感じ。チャグムは冒険を通じて成長していったけれど、僕自身はどうなのか……、自分ではわからないけれど、少しは成長していたら嬉しいです。でも芝居の幅は広がったんじゃないかなとは思っています。最近、シーズン3の撮影がはじまったのですが、スイッチを入れるために、スタジオの床を1回強く踏みました。今まではそういうことをしなかったけれど、今回は撮影期間も長いので、撮影に入る前のルーティンワークになっています。どれだけ撮影を重ねても難しいのがCGを使ったお芝居。目の前にどんな風景が広がっているのか、誰がいるのか理解するまで監督から説明を受けるようにしています。台本を読んで想像を膨らませてもわからないことが多く、あいまいにしちゃうとウソの芝居になるからそこはしっかりと聞くようにしています。アクションシーンもあり、体力勝負のところもありますが、しっかりと睡眠をとって乗り切っています。僕、わりとどこでも寝れちゃうので、メイク中もウトウトして頭が後ろに倒れちゃうので、メイクさんに迷惑をかけているかもしれませんが(笑)」
「俳優との両立とか難しくは考えていないです。ライブをするときは自然とテンションがあがるし、ファンのみんなを盛り上げようとちょっとロックな感じになるかな。特別なスイッチはなくて、板垣瑞生として楽しく活動しています。メンバーとは芝居の話は特にしないけど、僕はみんなの出演作品をちゃんと見ていますよ。『見たよ、良かったね』って伝えます。今回の『精霊の守り人』みんな見てくれるかな~。綾瀬さんをはじめ素晴らしいキャストですし、ストーリーも壮大で見ごたえ十分ですから、絶対にメンバーにも見て欲しい!」
「僕も最初は聞きなれない名前に苦戦しましたし、世界観を理解するのに時間がかかりました。でも難しくとらえず、まずは迫力あるシーンを楽しんでください。ファンタジーの世界ではあるけれど、人と人とのつながりを描いてバルサやチャグムが戦うなかでどう成長していくのか、また戦争とは?ということも問いかけている作品だと思います。僕自身も演じながらたくさんのことを考えました。また、素晴らしい先輩方の中で、もがきながら精一杯チャグムを演じました。航海に出てさまざまな苦難にぶつかりながら、どう乗り越えていくのか、チャグムの生き抜く力、成長する姿をぜひ見てください」
Writing:岩淵美樹
TV
1月21日(土)スタート
毎週土曜日21:00~21:58(全9回)
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