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時代に翻弄され挫折を繰り返しながらも、幕末から明治、大正を駆け抜け、約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わり、「近代日本経済の父」と称された渋沢栄一の生涯を、作・大森美香、主演・吉沢亮で描いた大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほか、毎週日曜20:00~)が放送中。ボーイズグループ「ZeBRA☆STAR」のメンバーとして活動する傍ら、本作では若き日の栄一を兄のように慕う弟分・伝蔵役を演じた萩原護に、撮影の舞台裏や共演者とのエピソード、放送を控えた現在の心境について、率直に語ってもらった。

いまの自分の精一杯を出し切ったつもりなので、ぜひ多くの方々に観ていただけたら嬉しいです

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―― 過去に舞台で時代劇の経験はあるものの、「大河ドラマ」に出演するのは今回初となる萩原。まずは自身初の大役を射止めた心境から訊いてみた。

「オーディションを受けた時は具体的な配役まで決まっていたわけではないですし、まさか最終選考まで残るとは思っていなかったので、出演が決まった時は『大丈夫かなぁ……』って、不安な気持ちでいっぱいでした」

―― 群馬県安中市にある広大なスペースに、埼玉県深谷市に現存する渋沢栄一の生家「中の家(なかんち)」とその村をまるごと再現した「血洗島」のオープンセットが組まれ、昨年8月からロケ撮影が開始された。萩原扮する伝蔵が登場するのは、第3回からとなる。

「血洗島のオープンセットがとにかく広くて、緑豊かなテーマパークみたいな感じなんですよ。初めて行った日は観光ツアーのように、広大なセットの中を案内していただきました。見渡す限り本当に遥か先まで畑が続いているんです。撮影をするときは限られたエリアで行うので、特に圧倒されたりすることもなく、普段通りお芝居をすることが出来ました」

―― 萩原が演じるのは、養蚕も営み、藍染に使う染料の藍玉を作る渋沢家「中の家」で黙々と下働きをする、作男(さくおとこ)の伝蔵役だ。吉沢亮が演じる栄一を「兄貴」と慕う役柄であることから、萩原なりに独自の役作りを試みたところ、予想外の“収穫”があったのだという。

「伝蔵は栄一さんの後ろ姿を見て育ったはずなので、栄一さんの一挙一動から目を離さず、できれば芝居にも取り込んでいきたいなと思いながら、ずっと遠くから観察していました。そうしたらある日、普段の自分とは違うポーズで立っていることに気付いて、『うわ、これ栄一さんの立ち姿と同じじゃん!』ってすごく驚いて。でもそれ、よくよく考えてみたらドラマの中の栄一さんじゃなくて、休憩中の吉沢亮さんの立ち姿だったんですよ。栄一さんを取り込むつもりが、あまりにも観察しすぎて吉沢さんのリアルな癖まで取り込んじゃったみたいです(笑)」

―― 伝蔵は実在の人物であることから、撮影前に史実に関する大まかなレクチャーを受けたというが、「実際に現場に入ってみないと分からないことも結構たくさんあって……」と、演じる上での新たな気付きもあった様子。剣術道場では栄一らと修行に打ち込み、信頼のおける道場仲間として受け入れられている、という役どころだ。

「伝蔵は外からやってきた男なので、思った以上に孤独なんですよね。立場も年齢も全然違うから、最初はなかなか兄貴に近寄れなくて、初めて道場に入るシーンは本当に緊張しましたし、だからこそ『来いよ!』って栄一さんに声をかけてもらった時は本当に嬉しかった。台本を読んだだけではわからなかった感情が、その場に行ったらリアルに体感できたんです。事前に剣術の稽古も受けたんですが、現場に入ってからは一度も剣を振っていなかったので、本番直前に隅の方で素振りをしたりして、稽古のときの感覚を必死で思い出しました」

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―― 栄一のいとこの渋沢喜一を演じる高良健吾からも、芝居だけでなく現場での細やかな気配りなど、多くのことを学んでいるという。だが、いまはまだ新人ゆえの初々しい悩みもあるそうで……。

「休憩中、高良さんが『普段どんな音楽聴いてるの?』って声をかけてくださって、「『GEZAN』っていうバンドが好きなんですよね』ってお伝えしたら、そこからさらにいろんな方向に話題が広がったんです。ありがたいことに高良さんは僕のことを“護”って下の名前で呼んでくださるんですけど、他の共演者の方たちからは役名の“伝蔵”って呼ばれることが多いので、“護”って呼ばれると、実はちょっとドキッとしちゃうんですよ。『あれ、いま俺は伝蔵のはずでは……!?』って(笑)」

―― とはいえ、大河ドラマの場合はメイクや衣装で普段の“萩原護”とは別の感覚になれるため、切り替えがしやすい部分もあるという。

「僕は小学生の頃からダンスをやっていたので、大会の前にメンバー同士で「よっしゃ~! 行くぞ~!!」って大声を出して、チームの士気を高める習慣が割と昔からありました。だから撮影でもいざ『よーい、スタート!』って声がかかってカメラが回ってしまえば、すぐに役に集中できるんですよね。“伝蔵”としては緊張しないけど、“萩原護”として現場にいるときは緊張しているような感じなのかもしれません(笑)」

―― 数日から長くても数カ月で終わる他の現場とは違い、撮影が長期に渡って行われるのも、一年間かけて放送される大河ドラマならでは。「何もかもが初めて尽くし」の萩原にとっては、それもいささかプレッシャーになっているらしい。

「現場に通ううちに、緊張のあまりボディブローがじわじわ効いてきてるような感覚があります。同世代がほとんどいない環境にあまり慣れていないこともあって、『休憩時間どうしようかな……』とか考えると、緊張しちゃうんですよね(苦笑)。まもなく別のシーンの撮影が再開されるので、プレッシャーを感じる日々がまた始まります」

―― そもそも萩原が役者を目指したきっかけを訊ねてみたところ、意外なエピソードが飛び出した。萩原が事務所に入ったのは、小学生の頃ダンスコンテストに出場していた際にスカウトされ、母親に背中を押されたから。自発的に芝居をやりたいと思ったのは、それからしばらく経ち、中学生になってからだという。

「中学に入学してから行動範囲が広がって映画館にも初めて一人で行くようになったんです。初めて一人で観に行った映画で『うわ、映画ってこんなに面白いものなんだ!』っていう出会いがあり、ものすごく衝撃を受けました。それまでは抑揚があるエンターテイメント系の映画やアニメしか観たことがなかったので、『こんなにも淡々とした日常や家族の姿を描いた映画があるんだ!』って驚いて。でもその時『自分も事務所に所属しているわけだから、いつかこういう作品に関われる可能性もあるんじゃないか』って気づいて、そこからだんだんとお芝居に興味を持ち始めました」

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―― 単館系のアート映画からマーベル作品まで守備範囲は広く、昨年は「140本以上観た」上に、「クレジットに出ているスタッフさんの名前から逆引きして観たりもしている」というから目を見張る。

「大体どれぐらいの本数を観ているのか目安を知るために去年はメモをしてたんですけど、別に本数にこだわっているわけではないので、普段はあえて数えたりしていないんです。海外だとグザヴィエ・ドラン監督の映画が好きで、新作が出るたび必ずチェックしています。ドラン監督には会ってみたいし、いつか一緒にお仕事してみたいなって思うんですが、日本の監督の場合は一緒にお仕事したいというより、『絶対に新作を見続けたい』という感覚なんですよね。『WE ARE LITTLE ZOMBIES』の長久允監督もその一人で、去年は舞台も観に行きました。あとは、大森立嗣監督の『MOTHER マザー』に出ていた奥平大兼くんとは同い年ということもあって、すごく刺激を受けましたね。セリフがないシーンでも表情や存在感だけで語れる役者さんが自分は好きなので、いつか自分もそんなふうになれたらいいなぁと思います。いろんな映画を観ていくうちに『どんなスタッフさんが作ってるんだろう?』って気になって、エンドクレジットをチェックするようになりました。俳優部の仕事は自分も経験させていただいていることもあって、どんな感じなのかは大体想像がつくんですが、作り手側の仕事は知らないことばかりなので、すごく興味があるんですよね。大河ドラマの撮影現場でもいろんな部署の方たちの仕事ぶりを見ることができて、たくさん吸収させていただいています」

―― 映画を観れば観るほど、「自分はまだまだだな」と感じて落ち込むことも多いとか。

「中学に入ってダンスを辞めたタイミングで映画と出会ったので、もしかしたら無意識のうちに、次に熱中できる何かを探していたのかもしれません。正直いまはまだ役者になれている実感が全くないんですが、地道に続けていく中で見えてくるものもきっとあると思うので、吉沢さんや高良さんの背中を見ながら、いまはもっとお芝居を頑張りたいです」

―― 「役者になった」実感は、「青天を衝け」の放送開始とともに必ずや湧いてくるに違いない。最後に、初の出演回(第3回)の放送を目前に控えた、いまの気持ちを訊いてみた。

「大河ドラマは目標の一つだったので、まさかこんなに早く夢が叶うとは思っていなかったですし、出演できることを本当にありがたく感じています。家族に観られるのはまだちょっと恥ずかしいですが、いまの自分に出来る限りのことは精一杯やっているつもりなので、ぜひ多くの方々に観ていただけたら嬉しいです」


Writing:渡邊玲子

インフォメーション

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(C)NHK

TV

大河ドラマ『青天を衝け』

[NHK 総合]毎週日曜20:00~
[NHK BSプレミアム・BS4K]毎週日曜18:00~
※再放送[総合]毎週土曜13:05~


2021年の大河ドラマ「青天を衝け」は、約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わり、「日本資本主義の父」と称された渋沢栄一が主人公。晩年は民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれ、新一万円札の顔としても注目される渋沢。幕末から明治へ、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、「緻密な計算」と「人への誠意」を武器に、青天を衝くかのように高い志を持って未来を切り開いた渋沢の姿が描かれる…。

▼公式サイト
https://www.nhk.or.jp/seiten/



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