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松尾スズキが生み出した時代を超えて成長し続ける傑作ミュージカル「キレイ― 神様と待ち合わせした女―」が新キャストを迎え、新時代“令和”で第4期進化を遂げる。本作でミュージカルデビューを果たす五島百花に意気込みを語ってもらった。

1人1人見ていると目が足りない感じです。何回見ても見るほど面白いと思います

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―― 本作への出演はオーディションで決まったそう。オーディションを振り返ってもらうと。

「自分で選曲した楽曲を1分間歌って、その場で振りを教えてもらったダンスを踊って、頂いた台本を覚えてお芝居するという内容でした。実は、オーディションはそんなに緊張しなかったです。縮こまっても仕方がないと思って、思いっきり気持ちよく歌ったら緊張がほぐれて。ただ、ダンスは振り付けのスピードが早すぎて全部は覚えられなかったので、楽しく踊って、最後の決めポーズだけしっかり決めよう!と思ったのは覚えています(笑)」

―― 手応えがなかったというオーディションだが、見事合格!合格を知った時は本当に嬉しかったそう。

「演技レッスンの帰りに携帯を見たらマネージャーさんから『受かったよ!』って連絡が来ていて、ビックリして道端で“えっー!!”って叫んでしまいました(笑)。オーディションではあまり手応えがなくて、受けた後マネージャーさんに“ダメでした”と話していたので、すごくビックリしました。嬉しくてすぐに電話で母親に伝えたら“良かったね!”って喜んでくれました」

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―― 「キレイ」は2002年に大人計画の主宰である松尾スズキが初の本格ミュージカルとして上演させ、以降2005年に再演、2014年に再再演された人気作品。出演が決まって台本を読んだ感想は。

「内容が深くて一言では言い切れないです。主人公のケガレは、過去にあった出来事を忘れて生きてきたけれど徐々に思い出していって。嫌な出来事なので、別に思い出さなくても生きていくこともできるけど、ちゃんと思い出して自分に向き合っていく姿を見て、私も自分と向き合って生きていこうと思いました。過去の「キレイ」はDVDで全部見ていて、その中でも2014年版は今回の為に何回も見ました。台本も演出家も同じなのに、全然違います。今回もきっと今までの「キレイ」とは違って見えると思います」

―― 演出の松尾さんはとても穏やかな方に見えるが、実際には。

「とても優しいです。オーディションの時は怖い方かなと思ったんですけど、実際に稽古でお会いしたら全然そんなことなくて、怒らない方です。稽古中、自分のセリフの番が回ってきた時にすごく緊張してしまって。その姿を見て“そこで腕相撲してみなよ”って言って緊張をほぐしてくださって、優しい方だなと感じました。違うところは違うとおっしゃいますが、基本的には役者に任せる方です。細かいところにこだわって演出されていて、そこがすごく面白いです。私も“そこはもう少し早く演じて欲しい”“声を大きくするタイミングはそこでなく、ここの方がいいよ”など教えていただきました」

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―― 「キレイ」には舞台常連組のベテランから、本作で舞台初挑戦のキャストまで多くの役者が揃っているが、現場の雰囲気はどうなのだろうか。

「みなさん先輩なのですが、年齢関係なく同じように接して下さって、とても良い雰囲気です。松尾さんの演出はパッパと進んでいくので、ついていけなかった部分があるとフォローしてくださいます。毎日本当に楽しくて、とても勉強になります。特に鈴木杏さんは舞台経験も豊富で、声量もあって、、、私も杏さんのように存在感のある役者になりたいと憧れています」

―― ジャズダンス、日舞が特技だという五島。その経験が稽古の中で活かされていることはあるのだろうか。

「稽古をしていく中で踊るシーンが追加になった時はダンスの経験が役立って、早めに覚えて踊ることができました。歌はあまり得意ではないので苦手意識があって、みんなで歌う部分はハモリがすごく難しくて不安げに歌っていたら、歌唱指導の亜久里さんに“別で教えようか?”と声をかけていただいて。稽古をしてからは自信を持って歌えるようになりました」

―― 初ミュージカルということで、稽古に入る前に準備したこととは。

「今年の4月に「キレイ」の出演が決まったのですが、それからずっと「キレイ」のことを考えていました。それくらい自分の中で大きくて不安もあったので、準備だけはちゃんとしようと思って、できることを考えました。自分の役以外にも出演するシーンがあると聞いていたので、まずは体力をつけようと、とりあえず走りました。最初はバテやすかったんですけど、今では稽古6時間ぶっ通しでも全然大丈夫なので、役に立ったんじゃないかと思います」

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―― 「キレイ」は12月4日の東京・Bunkamuraシアターコクーンでの公演を皮切りに博多、大阪での公演を行う。長い公演となるが、楽しみにしていることは。

「まずは体調を崩さずに最後まで頑張りたいです。長い公演だと舞台もどんどんアレンジが加わると聞いたので、最後の方はどんな公演になっているかと気になります。今、稽古中の楽しみは休憩時間に食べるケータリングのお菓子!普段はチョコを食べることが多いんですけど、先日鈴木杏さんが差し入れてくださったスコーンがおいしくて、いくつも食べてしまいました(笑)。この舞台のために上京しているので、休演日にはオシャレなカフェを探して行きたいと思っていて、楽しみにしています」

―― 2013年に開催された「芸能1部モデルオーディション」に合格したことがきっかけで事務所に入った五島。当時は“演技も出来てモデルとしても活躍したい”という夢を持っていたが、6年たった今の目標とは。

「ずいぶん変わりました。あの頃はいろんなことに挑戦したいという気持ちだったんですけど、今は演技することが楽しくて、お芝居に興味があります。今回はミュージカルに出演させていただきますが、お芝居だけの舞台にも出演してみたいですし、映画やドラマももっと頑張りたいです。普段は、大阪のワークショップで演技の勉強をしているのですが、自分のできないところを的確に指摘してくださるので、できることが増えて楽しくなって、さらに興味を持つようになりました。今までは等身大の女の子を演じるのが多かったんですけど、自分とかけ離れているちょっと変わった役も演じてみたいです」

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―― 演じる側として思う舞台「キレイ」の魅力とは。

「たくさんありすぎて一言では言えないです。ストーリーはもちろん面白いんですけど、細かい演出があるので、セリフの役はもちろん、周りの方にも注目していただきたいです。私自身、稽古をしている中で日々発見があります。1人1人見ると目が足りない感じです。何回見ても面白いと思います」

―― 最後に、この舞台を終えてどんな部分が成長できたらいいと思っているかを聞いてみると。

「今は楽しみより心配な気持ちの方が勝っています。過去に舞台に出演した時に緊張しないと思ったんですけど、直前で緊張のあまり足がつった経験があるので(笑)。稽古や演技レッスンでも自信がなさそうに見えると言われるので、この舞台を経験して、縮こまらずに大きい表現ができるよう、自信をつけたいと思います。ちゃんとお客さんの顔を見ながら演技できるのは舞台だけで、しかも今回はたくさんのお客さんの反応を感じることができるので、とても楽しみです」


インフォメーション

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STAGE

Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019+大人計画『キレイ― 神様と待ち合わせした女―』


三つの国に分かれ、民族戦争が100年続く“もうひとつの日本”。争いのさなか、民族解放軍を名乗る集団に誘拐監禁されていた少女が10年ぶりにソトの世界に脱出した。過去をすべて忘れた少女は自ら“ケガレ”と名乗り、大豆でできたダイズ兵の死体回収業者のカネコ組の仲間となる。ダイズ兵を食用加工するダイダイ食品の社長令嬢カスミとも奇妙な友情で結ばれるケガレ。死体を拾い小銭を稼ぐ彼女を見守るのは、成人したケガレであるミソギだ。死に憧れながら死ねないダイズ兵のダイズ丸、頭は弱いが花を咲かせる能力を持つハリコナ、誘拐監禁しないと女性と一緒にいられないマジシャンらとも出会い、過去、現在、未来が交錯する時間の中で、ケガレは忘れたはずの忌まわしい過去と対決することになる。

【東京】2019年12月4日(水)~12月29日(日)Bunkamuraシアターコクーン
【福岡】2020年1月13日(月・祝)~1月19日(日)博多座
【大阪】2020年1月25日(土)~2月2日(日)フェスティバルホール

▼公式サイト
https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/19_kirei/



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