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「はやく人間になりたい」というセリフが印象的な『妖怪人間ベム』。1968年にテレビアニメとして誕生し、その後もさまざまな形でリメイクされてきた。50年以上のときを経て、ベラに焦点を当てた新たなストーリーが誕生。女子高生になったベラを演じるのが、映画初出演となるemma。役作りや作品の魅力について聞いた。

ベラの凜とした佇まいはモデルで培ってきた表現力を生かすことができた

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── 演じるのは女子高生といっても、妖怪人間という難役だ。戸惑いはなかったのだろうか。

「はじめて映画のお話をいただいたときは嬉しかったです。でも、え?妖怪人間!? あのベム、ベラ、ベロの……。私が演じるの?と、確かに戸惑いはありました。それまでお芝居の経験は少なくて、私にできるのかなという不安というかプレッシャーも感じました」

── 幻の最終回を発見したことから、執拗に妖怪人間を追う広告代理店の新田(森崎ウィン)。ベラの出現で、壊れていく同級生。アニメ『妖怪人間ベム』の世界観はそのままに、人間のエゴや欲望がより濃く描かれている。

「私が見ていたのは実写ドラマですが、アニメのことはもちろん知っていました。映画に出演することが決まって母に報告をしたら、『子どもが見るには怖いアニメだったよ』 と教えてもらって。映画のなかにも最終回が流れるシーンがあるのですが、映画が完成したときに初めてそのシーンを見て、確かに怖かったですね。思わず『うわっ』と声が出てしまうほど。『妖怪人間ベラ』も、精神的な怖さがある作品になっていると思います。目を覆いたくなるような残酷なシーンもありますが、それ以上に人間の怖さが描かれているヒューマンホラーになっていると思います」

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── ベラに関わる人々は次第に精神を蝕まれ病んでいく。思わず引き込まれそうな、得体の知れない雰囲気をみごとに表現したemma。セリフは少ないものの、その存在感は芝居経験が少ないとは思えないほどだ。

「お芝居のお仕事に関しては正直言って手探り状態でした。まずアニメを見て、台本をしっかり読み込んで……と基本のことはしたものの、どうしようというのはありましたね。でも、英監督がいつも寄り添ってくださって、『今日も頑張ろうね』と声をかけてくださるのがうれしかったです。悩んだときに相談しやすい雰囲気を作ってくださったので、安心して臨むことができました。妖怪人間なんですけど、姿は女子高生なのでそこは気負わずにやろうと思っていました。似ているところは探すのが難しくて。私はめちゃくちゃおしゃべりだし(笑)。ベラは無口だし、妖怪人間だから感情も表さないので私とは真逆なタイプ。ただ、セリフがないなかでベラの妖艶さを出すのは、モデルの仕事がとても役に立ちました。モデルは洋服を見せる仕事ですが、しゃべらずに立ち姿や歩き方、目で表現をするんです。芝居のことはまだわからないけど、表現するということはモデルと変わらないかもしれないと思ったら自然に役に入ることができました」

── 凜とした立ち姿や、目の表情はゾクゾクするほどだ。難役をこなし、女優としての新たな一歩を踏み出した。女優とモデル、それぞれの仕事に対する思いとは?

「表現するということで言えばどちらも変わらないかもしれません。モデルは服がメインなので、その服が魅力的に見えるようにするのが最優先。服をきれいに見せながらもモデルの個性を出していかないと埋もれてしまうので、emmaという軸が大切な仕事かな。女優は、自分以外にならないといけないので、そこが難しい部分だなと思いました。今回もそうですが、自分とは全く違うキャラクターを演じることのほうが多いと思うので、引き出しをたくさん持っていないと大変だなという気がします。ベラを演じるのは難しさもありましたが、自分にフィットしている感じがして楽しかったですね。妖怪人間なんてなかなか体験できないし。それに、私、恋愛ものを演じるキャラクターじゃないから(笑)」

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── モデルとしてのキャリアに加え、トーク番組でのアシスタント経験も女優・emmaを後押ししてくれた。

「A-Studioでの経験は大きいです。モデルの仕事だけをしていたら関わることのない方々にお会いできて、貴重なお話をたくさん聞くことができました。女優をしているモデル友だちはいるので、話を聞く機会もありましたが、同世代とは違う、先輩方の話を聞ける機会はなかなかないので、毎回勉強になりました。今作のお話はA-Studioが終わってからいただいたのですが、芝居の世界に飛び込んでみるのもいいのかなと自然に思えたんですよね。ゲストの方々から聞いた話だけではなく、自分でそれを経験してみるのもいいのかなと。でも、実際、やってみると本当に大変! 女優の友だちを見てきてなんとなくわかっていたつもりでしたが、実際に自分で経験をすると違います。役を引きずるタイプではないけれど、自分以外の人になるってこんなにパワーがいるんですね」

── プレッシャーを感じながらも、現場を乗り切れたのは仲間のおかげだという。

「新田役の森崎ウィンくんは同じ事務所で年齢も近いので、頼れる存在でした。堀田茜ちゃんも昔からの知り合いで仲が良かったので、いてくれて安心しました。映画は怖い内容ですが、現場は和気あいあいとしていて、楽しかったです。A-Studioも初回から卒業回まで緊張していたのですが、仕事のときは常に緊張しているんです。だから、少しでもホッとできる時間は貴重でした」

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── 撮影に入ると役へのスイッチが入るというemmaだが、あるシーンの前だけは一人になりたかったそう。

「最後のほうでベラが感情をむき出しにするシーンがあるのですが、その前は集中したいというか誰とも話したくない状況でした。ベラとしての叫びだとはわかっていても、自分自身が感情をむき出しにするのが苦手というか人に見られたくないと思っているので、ジレンマがありました。冬の森で撮影をしていたので、体力的にも辛いし、精神的にも追い込まれるし……。心身ともに大変だったけれど、思い切り叫んだらすっきりしました」

── いじめや嫉妬、行き過ぎた愛情など人間の嫌な部分が浮き彫りにされる映画だ。「はやく人間になりたい」と思っていた妖怪人間も、その気持ちに変化が訪れる。emmaが感じた今作の魅力、見どころを最後に聞いた。

「フィクションで非現実的なストーリーだけれど、現実でもあることだなって感じています。欲望だけで動いたり、お金が第一だったり、愛のない行動って、今の世界情勢でもあることですよね。みんな欲しすぎている気がしていて。身近な人を大切にして、愛して生きていければいいんだけど、それが難しいのかな。男女の愛だけじゃなく、人と人が向き合って愛を持って接すること、感謝をすることって人間だからこそできることだと思うんです。この作品では人間の嫌な部分がフォーカスされているからこそ、そうはならないぞって思って見てもらえたらいいですね。ジェットコースター的な展開で、あっという間に時間が過ぎていくと思います。迫力のあるシーンも多いので、ぜひ大きなスクリーンで見て欲しいです」


Writing:岩淵美樹/Styling:二宮ちえ/Hair&Make-up:福岡玲衣(Tron)

インフォメーション

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(C)2020「妖怪人間ベラ」製作委員会

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『妖怪人間ベラ』

9月11日(金)より池袋HUMAXシネマズ、渋谷HUMAXシネマほか全国順次ロードショー


テレビアニメ『妖怪人間ベム』に登場するベラに焦点をあて、女子高生というオリジナルの設定で描く実写映画。広告代理店に勤める新田康介(森崎ウィン)は、『妖怪人間ベム』の特集のため、とある廃墟を訪れ偶然にも幻の最終回を目にしてしまう。そのころ、街の高校に転校してきた少女ベラ。彼女の得体の知れない狂気に周囲が惑わされ、次第に精神をむしばまれていく。新田もまた、ベラを追いかけ徐々に狂気に満ちていく。
公式サイト:https://bela-movie.com/

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詳細:https://bela-movie.com/dorama/

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