すごく新鮮な気持ちで聴けるアルバム。
以前のバージョンとは、また別の感覚で聴いてほしいです。

小林歌穂「ほんと盛りだくさんだし、前のエビ中から今のエビ中までを凝縮してるから、知らない人がエビ中を好きになってもらえる、入りやすい2枚のベストアルバムだなって思います」

柏木ひなた「『中卒』は、シングルで出たエビ中のメジャーな曲が入っているので、初めての方でも聴きやすいかなって。私的にはエビ中って、「仮契約のシンデレラ」か「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」のイメージが強いと思うんです。だから「仮契約のシンデレラ」が1曲目くるのがいいなと思いました。あと、『中辛』は、しっとりした曲が多めに入っているので、『中卒』を聴いて、もっと他のエビ中を聴いてみたいと思った人にお勧めのアルバムです。あと、どっちも、8人での新しいバージョンになった曲がたくさんあるので、9人時代から応援してくださっている方も、8人時代から応援してくださっている方も、すごく新鮮な気持ちで聴けるアルバムになっていると思います」

安本彩花「えっと、『中卒』はエビ中入門編で、『中辛』はエビ中ライブ入門編って感じがします」

柏木、小林「あー、うまい！！」

安本「『中辛』は、ライブでよく聴ける曲が入っているので、校長（マネージャー）のお勧め曲もたくさん入ってるんですよ。だから、大人もいっぱい楽しんでもらえるんじゃないかなって。あと、エビ中のことを徐々に知ってきてくださった方が、エビ中のことをもっと深く知ってもらえるんじゃないかなと思います」

小林「あの曲この曲に私の声が入って、ほんとにびっくりです。みなさんには、以前のバージョンとは、また別の感覚で聴いていただけたらと思います」

柏木「最初に聴いたとき、ライブ向けの曲だなって思いました。岡崎さんと会うのも初めてで、どうやってレコーディングするのかナゾだし緊張してたんです。でも、いろいろアドバイスくれたり褒めてくださったり、いつもと違うレコーディングの雰囲気が楽しかったです。イントロを聴いただけでアツくなるし、セリフも多いし、サビも力強い感じがあったり、お客さんも大好きな曲調だと思うし、私たちも好きですね」

小林「レコーディングのときに、体育さんからお褒めの言葉をいただきました。セリフのところを録ったら、ブースの外で見てるスタッフさんたちが爆笑してて、ダメだったのかな？と思ったらオッケーと言ってもらえて嬉しかったです。普段の曲よりも、ライブを想像して歌えたのですごくうまくいきました。セリフもいっぱい練習したし、私的に絶好調のレコーディングでした（笑）」

安本「セリフのところが劇みたいになってるし、最初はくだらないケンカから始まって、やっぱ8人がいいじゃないって感じの歌詞が青春っぽくて、ちょっと泣ける友情物語になっているんです。8人でラストサビになるのがいいんです。ただのおふざけじゃなく、ホロっときちゃうアツい感じの曲だと思います」

安本「『中卒』は「まっすぐ」です。個人的なことですけど、落ちサビのパートが全然歌えなかったんです。キーが出なくて泣いたりしてすごい悔しい思いをしながら練習をしました。メンバーも練習に付き合ってくれたんですよ。特にこの2人はすごい付き合ってくれたんです」

柏木、小林「イエーイ！！」

安本「ボイトレの先生、校長も心配してくれて、周りの人に助けてもらって歌えるようになったパートで、すごくいい思い出ができました。みんなで作った落ちサビなので、ぜひ聞いてください。あと、『中辛』は「ちちんぷい」です。ライブですごい盛り上がる曲だし、コールが某有名な芸人さんのネタがモチーフになってるんですよ。なのでアイドルを知らない方でも、そのコールは覚えられると思うんです。だから、エビ中ライブの入門編としては、「ちちんぷい」が一番お勧めかなと思います」

柏木「『中卒』は、「夏だぜジョニー」です。私、この曲が大好きで、歌っててすごく楽しい気持ちになれるんです。ファンの方もフリコピをしやすいと思います。私、秋ツアーは座っての参加なんですけど、上半身では踊っていて、そのときに心がけてるのが、みんなが私を見て覚えてくれたらいいなって」

柏木「そうなんです。難しい振りでも、上半身だけならやってもらえるかなと思って。「夏だぜジョニー」は上半身が簡単な振りが多いので、それをみなさんとやるのがすごい好きなんです。あと、タイトルは夏だけど、夏じゃなくても歌える曲だなって。MVでも急に冬の場面になったりするし。だから、いつ聴いても楽しい気分になれる、“いつでもジョニー”な気分になれるからこの曲が好きです。『中辛』は、「涙は似合わない」です。この曲歌うと泣いちゃうんです。これと「スーパーヒーロー」は、なるべく歌いたくないんです。泣いちゃうから。でも、歌わないといけないんですけど（笑）。自分が今年の頭にお休みをしていたときに、エビ中の歌詞をノートに書いていて、「涙は似合わない」の時に、ボロボロ泣いちゃって書けなくなっちゃったんです。自分に言われてる気がしちゃって。辛いときだったらグサっと刺さったんだと思います。「涙は似合わない」って曲なのに、ボロボロ泣いて矛盾だらけでした（笑）。でも、そういう感情が出てきちゃう、大事な曲。歌うときは気持ちを切り替えて歌っています」

小林「『中卒』は「バタフライエフェクト」です。私と（中山）莉子ちゃんが初めて参加した曲で、歌がダメダメだったんですよ。その頃と比べると、成長できたかなと感じられるのですごく好きですね。ライブで歌わない時期があったんですけど、今回のツアーでは入ってるので嬉しいです。かっこいいし、家の車でエビ中をかけるとき、「バタフライエフェクト」はいつも歌っちゃいます。『中辛』は「全力ランナー」です。すっごい爽快なんですけど、切なさが残るので心が持ってかれる曲。私、これは必ずカラオケで歌うんです。真山（りか）の歌う“君の声が聴きたいよ”が出たときはスッキリします。キュンキュンできるのでお勧めです」

小林「最近は、羊毛フェルトで小さい人形とかかわいいものを作るのにハマってます。もともと手芸好きなんですよ。でも、問題が不器用だということ。羊を作ろうと思ったら、謎の生きものを作っちゃったり、サボテンを作ろうとしたら変なバットみたいになっちゃったりして（笑）。でも面白いです」

安本「私は映画が好きです。TOHOシネマズのシネマイレージカードを夏に作ったんです。それは6回目が無料になるんですけど、2ヶ月で18本見て3回も無料で観ました」

柏木、小林「えー、すごい！！」

安本「暇さえあれば映画に行っちゃいます。この間も、松野（莉奈）に、ご飯食べに行こうってお誘いいただいたんですけど、映画があるからごめんって断っちゃいました（笑）。映画が観たすぎて。今日2本入ってるからって（笑）」

柏木「すごいね、そんなに好きなんだね」

安本「『聲の形』で、めちゃ泣きました。あと『世界から猫が消えたなら』もすごいよかったです。『青空エール』も観たし、いろんなジャンルのものを観ますね」

柏木「え～と、最近、何やってる私？」

安本「字書くの好きじゃない？」

柏木「確かに書いてるかも」

安本「ムダに自分の名前いっぱい書いてたりする（笑）」

柏木「私、別にヘンな人じゃないですよ（笑）。でもなんか、字が好きなんです。一番は筆ペンが好きで、次は、鉛筆かシャープペン。シャープペンとボールペンだと書き心地が違うし、シャープペンの方がきっちり書けるから好き。でも、もともとはそんなに書くのは好きじゃなかったんです」

柏木「お正月にテレビで、観客の人がいる中で、お手本の字をどこまで上手に書けるかっていう番組を見まして…。もし、そこでシャッシャッシャってきれいに字が書けたらかっこいいだろうなって。それがきっかけで、紙に筆ペンで真似して書いたりしていたら、字を書くの楽しいって気づきました」

柏木「漢字なんですけど、最初にキテるなって思ったのが“迎春”。しんにょうを書くのがすごい好きで。だけど今キテるのは、“鶏（とり）”が好きです。書き心地がいいんですよね。“夫”ってところを書くときの、払いからの止めって動作が好きです（笑）。いろいろ好きな漢字を見つけていきたいです」

安本「へ～、頭よくなりそう」

柏木「でも、彩花の彩も書き心地いいと思うよ」

安本「確かに、習字で書くときかっこよくなる」

小林「私は、今はライブで踊れてないんですけど、『クリスマス大学芸会』のときには踊れたらいいなって希望があります。クリスマスの前日、前々日なので、ほんとのクリスマスは家族や友だちとかと好きな方と過ごしてもらって、その前にエビ中とクリスマスを過ごしましょう。素敵なクリスマスにしましょう！」

柏木「『クリスマス大学芸会』は、2年前の『真冬の北半キュリスマス』『真夏の半キュリスマス』以来。クリスマス当日じゃなくても、クリスマスライブができるのは嬉しいです。今年は、『クリスマス大学芸会』を2日間も、国立代々木競技場・第一体育館でできる素晴らしさにすごくびっくりです。私たちもまだ何をやるのか知らないけど、どんなことをやるのかワクワクするし、とにかくファミリーと一緒に楽しい2日間を過ごしたいです」

安本「きっと、とってもファンタジーな夢のあるライブになると思うので、私たち8人が妖精となって（笑）、ファミリーに夢を与えられるように、サンタさんのような存在になれるように、2日間のライブでみんなに素敵なプレゼントを与えられたいいなと思います！」

Writing：土屋恵介