▲里菜
里菜「このアルバムは、もともとは6月頃に発売する予定でしたが、いろいろな事情から遅くなってしまい、表題曲でもある「LIFE」だけでも早くファンの皆さんに届けたいと思い、メンバーがそれぞれ自宅でレコーディングをして、まずは配信という形で「LIFE」をリリースしました。アルバムには「LIFE」を含め新曲が4曲入っているのですが、どの曲も違う雰囲気の曲となっていて、『LIFE〈is beautiful 盤〉』には、メンバーのソロ歌唱曲も入っています!メンバー全員が納得いくまで試行錯誤しながら想いを込めて制作したので、今までで一番、全員が全力を出したアルバムになったと思います」
三田美吹「いつものレコーディングだったら、ひとりずつ録っていても、順番が前後のメンバーの歌っているところを聴けるんですけど、宅録はみんなの声も聞こえないし、完成するまでどうなっているのかもわからないという状況でした。でも、だからこそ、メンバーひとりひとりが歌詞をしっかりと読み込んで、聴いてくれる人に届けたいという思いを強く持って、作っていけたんじゃないかなと思います」
里菜「実は、私は5回ぐらい録り直したんです(笑)。スマートフォンにマイクを繋いでレコーディングしていたんですけど、部屋に物が置いてあるだけでも、音の反響の仕方が違ってしまうそうで。大変な部分もありましたけど、その分、最初にできあがった曲を聴いたときは「ちゃんと曲になっている…!」という達成感がありました」
三田「歌詞を書いてくださった方や、曲を編集、作曲してくださった方が、どういう気持ちでこの曲を作ってくださったのかを想像しながらレコーディングするしかなかったので、何が正解なのか自分でいろいろ考えました。難しかったけど、新しい挑戦になりました」
▲三田美吹
里菜「まず、安心感が違いました。やっぱり1人だと不安だったので(笑)。レコーディングスタジオでは、スタッフさんがレコーディングしながらアドバイスもくださるので、自分でそのアドバイスを噛み砕きながら歌うことができました。人からアドバイスをいただけると、頭の中でじゃあ次はもっとこうしよう、ああしようっていろんな考えが湧いてくるし、自分が思ってもいなかった意見をスタッフさんからもらうことで、刺激や発見にもなりました」
三田「レコーディングブースに入ると、背筋が伸びてシャキッとする感覚もありましたし、家で録ったものよりも、さらに良いものを作ろうと気合が入りました。だからなのか、宅録verとAlbum verを聴き比べてみると、同じ曲なのに全く違うように感じて、そこもまたおもしろいなと思います。宅録verは自粛期間がなかったらできなかったものなので、そう考えると、すごく貴重な体験をしたなと思っていますし、ファンの皆さんにも、ぜひ聴き比べてみてほしいです」
里菜「いぶいぶ(三田)が歌っているパートなんですけど、『平凡だったセカイが眩しくて綺麗なこと気づけたよ』が一番印象に残ります。今まで当たり前にできていたことが、今はできないから、今だからこそ心に刺さるというか」
三田「私も、その歌詞が一番好きです。でも、それ以外にも素敵な歌詞がたくさんあって、今の状況だからこそ、みんなで乗り越えようと前を向く曲だなと思います。あと、『いつでもこの場所で歌うから』というフレーズも好きなんですけど、今は無観客での配信ライブをやっているのもあって、ファンの皆さんに、画面越しであっても、私たちはいつでもここにいるよ、ここで歌うよって気持ちが伝わればいいなと思って歌っています。ファンの皆さんが、直接私たちと会えるのを楽しみに待ってくれているように、私たちも皆さんに会えるのを待っていますし、離れていても繋がっているってことを、この曲を聴いてわかってもらえたら嬉しいです」
里菜「そうなんです。このMVが公開されてから、私はファンの方の反応をSNSで見ていたんですけど、『自分の写真が使われている!』って喜んでいる姿が見られて私も嬉しかったです。撮影可能ライブのときって、撮ってくれた写真を皆さんがSNSに上げてくれているので、私もよくチェックしているんですけど、これまでに見たことがなかった写真も今回のMVの中にたくさんあったので、こんなにたくさん写真を撮ってくれていたんだって気づくことができました」
三田「MVの中ではたくさん写真を使わせていただているんですけど、予想していた以上にたくさんの写真を送っていただいたようで、あれでもすごく厳選したそうです。今の体制になってからは2年と少しなんですけど、結成当初の写真から最近の写真までがひとつのMVにまとまっているのがすごいなと思いました。ファンの方へも感謝の気持ちでいっぱいですし、自分たちのこれまでの活動を振り返る時間にもなりました」
里菜「私は「Prism」という曲を歌わせていただいているんですけど、初めて聴いたときは、海や空、雲などのすごく大きなものを感じました。聴き込んでみると、自分の背中を押してくれるような、何か新しいことにチャレンジする前に聴きたくなるような曲だなと感じました。聴く人によっていろいろな捉え方もできる素敵な曲だと思います!」
里菜「すごく難しかったですね(笑)。最初はどう歌っていいのかわからない部分もあったんですけど、スタッフさんから『もっと気楽に歌っていいよ』とアドバイスをいただいて、そこからはリラックスして歌うことができました。すごくいい感じに仕上がったと思うので(笑)、ぜひ聴いてほしいです!」
三田「まさに女性という感じの楽曲です。歌詞に、メイク、アイシャドウという言葉も出てきたり、恋の話も詰まっているし、女の子がどんどん幸せになっていく、という曲になっています。最後の方では最初とは声質が変わっていくようにレコーディングもしましたし、タイトル通り、幸せいっぱいな感じで、ずっと笑いながら歌っていました(笑)」
里菜「アルバムに収録されている曲だと、ソロ歌唱になっているんですけど、ライブでは6人全員で歌うんです。だから、CDとライブではまた違った感じになるのかなと思います」
三田「レコーディングも、最初は1人で録ると思わなかったよね(笑)」
里菜「ね! 全員で録ると思っていたから」
三田「でも、こうやってひとりひとりのフィーチャーソングができたから、せっかくだしライブでもソロverを披露してみたいね」
里菜「たしかに!メンバーがひとりで歌っている姿を観る機会ってあまりないから、それはそれで楽しそうだね」
三田「新曲の「ホログラフィック・デート」は、私と里菜がメインで歌っているんですけど、今までにないリズムの曲だったので、ちょっと難しかったです。レコーディングのときも里菜とは別日だったので、直接相談もできなかったですし」
里菜「お互いがどんな感じで歌っているのかがわからないと、歌っていて不安になるよね。私も一番難しかったのは「ホログラフィック・デート」でした。私の前日に、いぶが録っていたから、スタッフさんに「いぶはどんな感じで歌っていましたか?」って聞いてたの(笑)」
三田「そうなんだ(笑)」
里菜「6人全員で歌うよりも、2人で歌う方がそれぞれの声が目立つので、お互いが合わせにいかないといけないんです。だから、そこが難しかったです。最近は6人全員で歌う曲が多くて、私といぶがメインで歌う曲は久しぶりだったので、ちょっと懐かしさもありつつ、ちゃんとしなきゃって気持ちにもなりました」
三田「そうなんです」
里菜「自分たちが一番驚いているよね(笑)。今のメンバーになってからは2年と少しだけど、実際には5年も活動させてもらっているんだなぁと。今も変わらずに応援してくださっている結成当初からのファンの方もいらっしゃいますし、お互いに成長していく感じもあって、すごく感慨深いです。改めて、人の縁ってすごいなって思います」
三田「たくさんあるんですけど、やっぱり結成当初の頃かな。最初は、アニメイトさんのイベントスペースに立たせてもらっていたんですけど、当時は衣装もなかったので、自前のスニーカーとショートパンツに、CROWN POPのTシャツを着てパフォーマンスしていました」
里菜「そうだったね」
三田「だから、初めてグッズや衣装ができたときの嬉しさはすごく印象に残っています。それに結成してからは、気がついたら一日が終わっていたというか、毎日、時間が過ぎるのがあっという間で濃い日々だったなと」
三田「観てくださる方の心にしっかりと響くようなパフォーマンスを届けたいです。6人体制になってから2年も経ちましたし、これからも今のメンバーでもっともっと力をあわせて進んでいきたいです。そして、やっぱりいつかは大きいステージに立ってみたいなって」
里菜「目標は東京ドーム!(笑)」
三田「そうだね(笑)。東京ドームもそうだし、まずはZeppツアー、アリーナツアーと、少しずつ目標を達成していけたらいいな」
里菜「ダンスと歌をより上達させていくのはもちろんだけど、私たち自身ももっと成長していきたい。いろんなことに挑戦していきながら、「現状では満足しない!」という気持ちを持って、長く活動していきたいです」
三田「メンバー全員で同じ方向を向いて進んでいきたいよね」
里菜「先輩たちのライブを観させていただくと、自分たちのライブじゃまだまだダメだってすごく思うし、刺激をいただけるんです。先日も、ももいろクローバーZの佐々木彩夏さんのソロコンサート「A-CHANNEL」に出演させていただいたんですが、あーりんさんのパフォーマンスが本当にすごくて」
三田「余韻が違うよね」
里菜「そう! 観終わったあともずっと心に残っているというか。観てくださった方たちに、同じように余韻を残せるライブを自分たちもやりたいなと思いました。今の私たちは、先輩たちと比べたら足りないところが多すぎるけど、今私たちが持っているもので食いついていきたいし、自分たちの強みや良さを前面に出して、これからも頑張っていきたいです!」
Writing:makie enomoto
ALBUM
8月11日(火)リリース
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